ヴェルサイユ - 凱旋門 - シャンゼリゼ - オペラ座 - サクレール寺院

saitoon2008-07-08

朝起きて、荷物を預けてチェックアウト。
 
とりあえず近くのホテルを探してみる。
パリには二日くらいしかいない予定だから、宿にこだわる時間はない。
そこそこ安ければ、それ以上の事は言わない。
 
で見つけたのが、50ユーロの部屋。
綺麗だったけど、ありがちなのはトイレの匂いが夜こもる。
窓を開ければ、解決するんでそこにした。
 
以前に来たときもそうだったんだけど、パリは大きすぎてつかみどころがない。
 
そして基本的には近代的な大都市はそんなに変わらない気がする。
ただヨーロッパの多くは、古い町を生かした作りになっている。インフラとしては100年以上前にできあがっているものの上に出来上がっている。
それはロンドンでもパリでも同じ、古くても粋なものが並んでいる。
新しけりゃ良いって事でもないってのが分かる。
 
街の美しさは、東京なんかよりも100倍は綺麗。
そういうところに日常的に棲んでいれば、美意識も高くなってくるだろうな。
 
新しいモノばっかで便利なのより、格好良い方が結局は人のエネルギーになるね。
 
さて、今日はベルサイユ宮殿へ。
行き方は難しくない。
まあ新宿から大宮に行く感じ。
 
電車に乗って30分。降りてからゆっくり歩いて20分。
午前10時半到着。
午後はツアーが多いと思って早いうちに来たけど、かなり並んでいた。
約2時間待って、12時半過ぎに入場。
 
豪華な装飾の部屋が続き、魅力的な絵画が続く。
でも強烈な印象はない。ただこれだけ豪華なのに緊張感がないのはデザインが優れているからだと思う。
 
鏡の間へ。
現代の鏡に比べれば精度は低いけど、手のかかった装飾で覆われていて、楽しい。
囲むように立つ彫刻がまた、美しい。
 
その後、庭園へ。
広すぎて歩くのに疲れる。巡回するミニバスが走っているんだけど、並んでいて乗れない。
そんで歩く。美しい庭だと思うけど、手のかかった感じが、なんていうか好きになれない。
 
午後4時。
歩いていると、風が寒くなった。灰色の雲が近づいてくる。
ぽつぽつと雨。
なんていうかヨーロッパっぽい天気の変化。
あと10分くらいで、本降りになるのが分かる。
宮殿まで1キロはあるんじゃないかな…
 
疲れているんだけど、早足で歩く。
あんまりカメラを濡らしたくないしね。
 
宮殿に150メートルくらいのところで本降り。
久しぶりに全力で走る。
けど宮殿はもう閉まっていて、渡り廊下の下みたいなところで、みんな雨宿りしてた。
横風が結構強くて、足下が濡れた。
なんやかんや言っても、ここから宮殿の外まで歩くだけでもかなり濡れる。
黙って待つしかないね。
腹を据えて、フランス人の雨宿りを見物する。
特に日本と変わりはないけど、彼らは少々の雨はあまり気にしないね。
 
30分くらいして、雨足が軽くなる。
でも、たぶんこの雨は止みそうにない。
霧雨っぽい中、駅へ向かった。
 
時折雨が降る。
通りは一本道。美味しそうなマカロン屋さんがいくつかあった。
それがかなり安い。
 
いきなり高級菓子にして、高く売りつけるのはフランス流だと思ってたけど、もしかしたら日本の百貨店流なのかな〜って思った。
 
だって、フランスにはスカした嫌な奴もいるけど、親切で楽しい人も多くいるもん。
安くて上手い料理屋もそこそこあるもん。
 
ベルサイユ宮殿通りにチェーン店でないハンバーガーショップらしいお店があった。
 
入ってみる。
特別美味しい訳じゃないけど、何となく気に入った。
単にお腹が空いていたのと、ボリュームがあったからかもしれないね。
 
パリへ帰る。
 
凱旋門に行く。
一周回る。
そんで、シャンゼリゼ通りを少し歩く。
 
それからモンマルトルの丘へ。
夜になっちゃった。
 
駅でおばさんに丘への道を聞く。
なんか話好きで、世間話になる。
この辺に住んで長いとか、緑が多くて気分が良いとか。
 
教えてもらった行き先へ。 
急角度の階段。両側は林。
ちょっとだけ危険な香りがした。
久しぶり…
でも人は歩いているしね。
 
階段を上る。
約50段くらいで道路と交差。
何度かそんな感じ。
 
合計200段くらい登ったかな。
林の間に白い建物が見えた…サクレール寺院。
白い巨大な建物がライトアップされてた。
 
振り返ると、広場。
いくつか大道芸。
ギターを弾いているグループ。
幸せそうなパンクなカップル。
ガールハントしてる男の子…
 
その先に見えるのはパリの夜景。
エッフェル塔がずいぶん小さく見える。
 
午後10時過ぎ。
帰りはトラムで下りてみる。
特に印象に残らない風景。
 
下りたら、不良黒人に絡まれた。
正確に言えば、手前の中国人の家族連れの娘さんが絡まれた。
どうでもいいキーホルダーを売ってるみたい。
 
その子がこっちに逃げて、結果として壁になった。
一緒だと思われて、キーホルダー買えって言われた。
 
黒人の兄ちゃんが触ってきたので、なんとなくノリでポケットからナイフ出すフリしちゃった。
無意識に。
 
したら兄ちゃん、ちょっと対抗心燃やしたみたいで小競り合いになっちゃった。
距離にして15歩分。
面倒な事になったらカメラでぶん殴る気でいたけど、
それが伝わったのか、それ以上にはならなかった。
 
観光地の不良なんて、簡単に小銭をせしめられればいいと考えてるだけ。
小ずるいだけだから、本気で言い返せば大抵は引く。
調子に乗って深追いしなければ、それ以上の事は起きない。
 
地下鉄でのんびりホテルに戻る。