2005-01-01から1年間の記事一覧

ホテルに帰った。 そうこうしているうちに落ちる感じで眠った。 一応、部屋には鍵をかけた。旅先では敏感なほど、目が覚める。 普段は気がつかない音でも目が覚める。 特に初日なんて、そんな感じ。朝の4時半頃だろうか。 まだ暗い街の中にコーランが響き渡…

屋台でご飯を食べて、メディナの入り口を少し入ってみた。 メインの通りを歩いてみる。 感覚的には狭いって感じはないんだけど、確かに車が走ったらギリギリだな。 それよりも車が走りまくったら、地盤がゆるんで街自体が崩れるだろうと思った。 でも走れる…

サイトゥーンは、一応プロのカメラマンやっていてお金もらっている。 なんでって、写真撮るのが好きだったり広告作るのが好きだったりするから、なんとなくやっている。 ありがたいなって思う。 カメラマンって、世の中は勝手に芸術家だと思ってくれたりする…

サイトゥーンが聞いた、昔話

今は昔。 平安時代の少し前の物話です。 駿河という温暖な国に小さなお城がありました。 そのお城のあたりは、府中と呼ばれていました。 海に面したその地には、賢人と称される先代のお殿様がいらっしゃって、南蛮貿易と漁業で富を築き国の民へもまた豊かな…

ジャマ・エル・フナ広場。 ガイドブックに載っていたのは、古の処刑場との事。 半月刀でバンバン首刎ねるイメージが浮かんでいた。 そしてマラケッシュのメディナ、つまり迷宮と呼ばれるエリアへの入り口に位置する広場。 なんでこんなに人がいるのか定かで…

ホテルの外側には窓はない。壁のみ。 外とはっきりと遮断されている。 だけど中にはいると、中庭が必ずある。アンダルシア様式というものらしい。 ちなみにスペインにもアンダルシアってあるけど、あれもイスラム国家がスペインを征服したときに移住した人が…

ホテル・メディナを探す。 通りにたまに、ホテルの釣り看板。けっこう小さい。 ちょっとだけ見つかるのかな?って心配になったりして。 でも、簡単に見つかった。 ガイドには安宿街って書いてあったけど、基本的に宿か住宅しかないエリアなんだもん。 日本の…

ゾノさんの持ってくるワインはかなり最高。 そりゃそうだ、フランスのシャトー行って飲んで試してるわけだから。 んで、ケビン・コスナーが主演する映画は、まず外れない。 脚本が並みでもキメてくる。 だから映画見ながらワイン飲んでる場合、時として、柔…

まず、目印になるジャマ・エル・フナ広場に向かう。 向かう道は、渋谷の駅前並みに人が多かった。 だいたい野球場四つ分くらいの広場。 真ん中あたりから煙が立ちこめている。 荷物があるので遠目に見る。 その広場を人が埋め尽くしている。 お祭りかと思っ…

車は15年くらい前の小型ルノー。こっちではお客はまず助手席に乗る。 エンジン音がウルサい。かなりガタがきている感じ。 TAXIという映画がある。フランスの映画だ。たいした事無い娯楽映画だけど人気がある。 そのせいなのだろうか… 夕方の渋滞時間、幹線道…

マラケッシュの駅に停車した。ほぼサンセット。 まだ周りは暗くなっていないんだけど、光は消える寸前。 ほとんど影がなくなる時間、写真的にはマジックアワーとも言う。 影がないと、立体感や安定感がなくなる。不安定で緩やかな空気感が流れる。 ある写真…

やっと時間が出来た。でもちょっとだけ。 モロッコの日記を続けようと思う。そう、カサブランカからマラケッシュに向かう特急の中で夕日でパイナップル色になっているモロッコの大地を撮っていたところから… 乗っている特急が走っている、うねりのある土地は…

パリにいたのは約36時間。今年の2月の話。 エールフランス使ってパリ経由でフィレンツェに行った。 成田から飛行機に乗った段階で、フランス人の無責任さに、ざけんなって気分になった。 一流と言われるレストランでさえ、フランス人以外を低く見る。 初めて…

サイトゥーンはバブルの絶頂で社会に放り出された。 結構みんなアルマーニのスーツを着て、ロレックスハメてたりした。 ジュリアナのお立ち台で羽扇子持った半裸のお姉ちゃんが踊り狂ってたし、服をキメて狩りに行ってた。 不思議にお金と時間に余裕があって…

ちょっと用事があって、久しぶりに下北沢に行った。 外国人の友達とあってたのだけど、20才から3年間、世界中を回っているイスラエルの女の子。 特に目的はなく世界を漂っている。 明日、New Yorkに行くって事だったんでサヨナラとSo Long を言いに行った。 …

爆竹みたいな太鼓叩きから電話が来た。 Bozを聞いてみたって。 ふと思った。 その太鼓をwe are all aloneに乗せる事は出来るんだろうかって… ジャンルの違う楽器といえばそうなんだけど。 楽器って色は確かにある、だけど自然の音は人が作り出したすべての楽…

サイトゥーンは、ガイドブックをあんまり買わない。 旅行が終わると邪魔になるから。 読むと、かなり被害者的な言動があったり、周りはスリが一杯的な話が多い。 実際に言ってみると、ほとんどの場合は過剰な話だ。で、現地に行くと情報が正確でない。 でも…

カサブランカからマラケッシュへ。午後から夕方にかけて特急で移動する。 確か80DHくらい。1200円前後。 席は空いていて、はじめは6人のコンパートメントに3人だった。2つ駅を通る間に一杯になった。 ガイドブックに書かれてるような、電車はスリが多いから…

カサブランカへA320ですっ飛ぶ。45分遅れ。トランジット便が遅れたからみたい。 コースは地中海を突っ切る感じ。このあたり飛行機が多いからすれ違い機体が少なくない。 12時過ぎにカサブランカ到着。 窓から見える風景は、昔の那覇空港みたいな感じだった。…

9月17日

セットしておいたモーニングコールで夜明け前に目を覚ます。 ミラノ市街に泊まったのだから、ちょっとだけで良いのでドゥオーモとガッレリアを見ておきたかった。 荷物を一抱えにして、地下鉄で向かう。 すぐに迷った。朝帰りの兄さんに道を聞くと、入り口ま…

旅の真実について

気になっている言葉。 「旅に真実がある」という言葉。 そうだよねって思える映画を見た。 モーターサイクル・ダイアリーズ 知ってる人は知ってる、チェ・ゲバラの若い日の旅の物語。 愛とか幸福とか真っ当に考えると痛いんだけど、行ける力を持ってるなら避…

100年以上の建物が建っていて、今でも普通に人が住んでいる。 改修につぐ改修をしながら住んでいる。 当然、日本の集合住宅と比べれば便利ではない。 シャワーはどんどん出るワケじゃないし、バリアフリーなワケでもない。 歩道なんて石畳だから引っかかるし…

初めて来たヨーロッパがミラノだった。 今は穏やかに言えるけど…新婚旅行だった。 それまでサイトゥーンはヨーロッパが嫌いだった。 具体的な理由が無く、イメージで食わず嫌いだった。 古い建物ありがたがって、歴史があって、東洋人なんて見下してんだろう…

9月16日 18:30マルペンサ空港着。 飛行機乗継の都合で11時間のストップオーバー。 宿が決まっていない。空港のツーリストインフォで近くのホテルを聞く。70ユーロから紹介できるけど…と言われる。安くはないなと思う。ミラノ市街まで40分。マルペンサ・エク…

午前8時55分。 アリタリア784便で帰ってきた。 ジュビ大砂丘まで行けた。 1ヶ月分くらいが凝縮された10日間だった。 書き残したい事は山ほどある。 砂漠の夜は星の光だけで歩けるほど明るい。 乾いた砂は体にまとわりつくことがない。 マラケッシュとフェズ…

18:00 iPodで適当に曲を流しながらスクーターを走らせる。 不意に”あやや”が流れる。 サイトゥーンはアイドルがいた最後の時代に高校生だった。 ふっと気持ちが楽になる。怒りや辛さをぶつけるでもなく、無垢で一生懸命な恋なんて歌。 たまにはそんな楽ちん…

地元の交通機関でサハラまでは行けない…時間的に9/16 昼・成田発→ミラノ着9/17 朝・ミラノ→カサブランカ→マラケッシュ泊9/18 終日マラケッシュ===チャーター=== 9/19 マラケッシュ→ワルザザード泊(チャーター)9/20 ワルザザード→メルズーガ(サハラ)泊9/2…

現状可能な路線バスでの移動。9/16 昼・成田発→ミラノ着 9/17 朝・ミラノ→カサブランカ→マラケッシュ→ワルザザード 9/18 朝から行けるのか?ワルザザード→エルフード→メルズーガつまりサハラの端っこ到着 9/19 サハラで日焼け 9/20 メルズーガ→エルフード→ワ…

砂漠に行きたい。 いつからか漠然と思っていた。 正確に言うと砂丘に行きたい。目に見えるもの全てが砂しかない世界に行きたいと思っていた。 浅草が終わったら、行ってみようと計画した。つい最近。 一月前なので飛行機が取れなかった(最終的には取れたん…

夏の終わりのカーニバル

日曜日、コミサンのリーダーから電話があって、ひさびさに飲んだ。 彼と刺しで飲むのは久しぶり。 お互い血温が高いんで、何度となく口論になり、何度となく笑いあってる。 血のつながってない兄弟みたいな感覚なのかもしれない。 B型という、生き物の行動癖…