saitoon2005-11-29

ジャマ・エル・フナ広場。
ガイドブックに載っていたのは、古の処刑場との事。
半月刀でバンバン首刎ねるイメージが浮かんでいた。
 
そしてマラケッシュのメディナ、つまり迷宮と呼ばれるエリアへの入り口に位置する広場。
 
なんでこんなに人がいるのか定かではないが、地元の人にとっては、日本人の新宿であり浅草って場所なんだと思う。観光客が多いって言っても、8割は地元の人だもの。
 
広場が見えただけで、煙が立ち上るのが見えた。
何本も、何本も。
吸い寄せられるように向かう。
 
屋台が並んでいる。屋台村なんてものじゃなく屋台街って位の規模。
煙はケバブ屋が羊の肉を焼く煙だった。
 
店も多いんだけど、同業の店(たとえば魚料理屋とか)が全く同じ作りになっていて、番号で分けられている。そんで隣り合って並んでいる。だから味くらいでしか差別化が出来ない。でもどこもお客は入っている。
 
とりあえず一通り見てみて、スープ屋らしい一軒に入ってみた。
アラビア語のモニョモニョした文字。あとはフランス語。
わかんない。
でもあんまり心配することはなかった。
基本的にメニューが4種類くらいしかない。
それに、お店の人は観光客になれている。浅草の仲見世を大きくした感じ。
 
みんなが食べてるスープが勝手に出てくる。
とりあえず食べてみた。気持ち薄味の豆スープ。
うまいとか解らない。
カウンターの前にはニョロニョロした感じの油漬けみたいなものが小皿に分けて並んでいる。
なんて言うか蛇をぶつ切りにして油で揚げたようにも見えた。
でも周りが普通に食べているんで、頼んでみた。
おそるおそる食べてみる。
甘い。
 
柔らかめのかりんとうみたいなモノだった。
 
ホッとした。
一緒にスープと食べるといい感じ。
 
郷に入っては郷に従う。自然にそうなって、らくちんになってきた。