saitoon2005-11-28

ホテルの外側には窓はない。壁のみ。
外とはっきりと遮断されている。
だけど中にはいると、中庭が必ずある。アンダルシア様式というものらしい。
ちなみにスペインにもアンダルシアってあるけど、あれもイスラム国家がスペインを征服したときに移住した人が築いたものだ。
中庭に面して、窓があり、日差しが入ってくる。意外に明るい。
ちなみにガラスはついていない。ちょっとデザインされた鉄の格子窓。
その内側に木の扉とカーテン。
昼見ると、中庭は本当に美しい。
 
ちょっとお城みたいな感じ。
 
なんで、こんなにきっちりと身内と外を区別していたのだろうか?
民族性とか、歴史性とかなんだろうけど。
もう少し、その辺を知りたいと思ったのだった。

荷物を部屋で下ろす。
疲れたって気分ではないんだけど、やっぱり疲れている。
ミラノのホテルを出てから14時間。
朝は、ミラノでチーズとパンとエスプレッソ。
そしてこれから、夕食。
 
ジャマ・エル・フナ広場に戻って、ケバブを食べることにした。
 
だが、ここで気がつく。
荷物はホテルに置いていくわけだ。
カメラとか、っていうかカメラを。今回貴重品はカメラしかない。
ホテルの部屋の鍵は、かなりチョロい。オープンなホテルだったらこんな鍵じゃ泥棒天国だと思った。
 
ホテルの受付は、さっきの若いのがテレビ見ながら寝そべっている。
外に出るときは、鍵をそこに掛けていってと言われる。
帰ってきたら、荷物丸ごとないなんてイヤだなってかなり本気で思った。
同じ宿の客が適当に鍵取って荒らすことだって考えられる。
 
とりあえず、出来る最善の手を考える。
荷物は、適当にテーブルの上に。カメラだけ別にしてベッドの下に。
あとは運が悪かったと考えればいいや。保険でなんとかなるだろうし…
一台は持って出るわけだし、なんて考えて夕食に出た。