9月17日

saitoon2005-10-13

セットしておいたモーニングコールで夜明け前に目を覚ます。
ミラノ市街に泊まったのだから、ちょっとだけで良いのでドゥオーモとガッレリアを見ておきたかった。
荷物を一抱えにして、地下鉄で向かう。
すぐに迷った。朝帰りの兄さんに道を聞くと、入り口まで案内してくれた。あげくに切符の買い方も教えてくれた。
到着して、ドゥオーモの前に立つ。正面のファザードは修理中らしくすっぽり布を被っていた。
不思議に、懐かしさや感傷はなかった…自分にしては。
それでもガッレリアはやはり壮観だった。前に来たときは雨だったのを思い出した。
ただ10年前と違って、ミラノに気圧される感覚はない。
 
30分くらいして、北駅に向かう為に地図を見た。
歩けない距離じゃない。
歩く事にした。
そしたら、一本道を間違えて、また迷った。
途中まで言って人に聞く。質問はなんとか出来る。
だけどバリバリイタリア語で返事が返ってくる。
わからない。
わかったフリしてグラッツェと言うが、戻る事にした。
時間に余裕がなくなってきたから、戻って地下鉄で行く事にした。

北駅到着、マルペンサエクスプレスのチケットを買った。
15分ほど時間がある。
小腹が空いていた。
駅の界わいを見回す、人が入っているブラッセリアを見つけた。
入る。
菓子パンとエスプレッソを飲んで、ミラネーザってこんな感じの生活なのかな?とか考えながら急いで食べた。
 
マルペンサでの出国手続き…。
EUの人は並ぶのが得意ではないみたい。
空いているところを探して並ぶという気の回し方はあまりない。
なんとなく寛容な感じ。ゆるーいっていうのか…。
出国に際して、EUは出国印を押してくれない。簡素化なのかな。
 
カサブランカへ向かう飛行機のゲートへ向かう。
気分的にはモロッコへ、ではない。カサブランカへ、なのだ。
ハンフリー・ボガードが演じ、沢田健二が歌ったカサブランカ
ア行と濁音とンで構成された6文字は、響きが良いらしい。
半月刀を持った兵隊とか、入り組んだ市場に引ったくりとか、ターバンを巻いた馬に乗った商人とかがいる街を想像できる。
 
サイトゥーンは、モロッコがどんなところなのか、この時まだ知らなかった。