カサブランカA320ですっ飛ぶ。45分遅れ。トランジット便が遅れたからみたい。
コースは地中海を突っ切る感じ。このあたり飛行機が多いからすれ違い機体が少なくない。
12時過ぎにカサブランカ到着。
窓から見える風景は、昔の那覇空港みたいな感じだった。
なんていうかのほほんとしたユルさが…。

空港に降りると周囲の雰囲気がガラッと変わった。
兵隊さんがあちこちで指示している。
イミグレの順番待ちがアバウト。私が先だと苦情を言うオバさん。
しかたないじゃん、って感じの兵隊さん。でも小銃を担いでいる。
ここから先は初めての土地。サイトゥーンの警戒モードがちょっと上がった。
入国はそう難しくはなかった。フランス語混じりの英語。
意味不明の単語で係員に聞かれる。どういう意味と聞き返す。
1分ほど押し問答が続いたけど、通してくれた。結局その単語の意味は解らず。
何を聞かれたかも忘れた。
ロッコ入国完了。
人種が完全に変わったのがわかった。いわゆるブラック系が3割はいる。
なんとなくアフリカに来たと実感。
英語の看板は減り、フランス語とアラビア語が多くなっている。
でも不思議。なんとなくわかってしまう。まあ、空港だから英語は通じるんだけどね。
ロイヤル・エア・モロッコのカウンターに行く。午後6時の便しかないとの返事。
当初、カサからマラケッシュまで飛行機で乗り継ぐつもりもあったが、飛行機の遅れでもう間に合わない。
仕方ないので、電車で行く。
13時半に空港駅から、カサブランカ市街の駅へ。そこで特急に乗り継いでマラケッシュへ向かった。
カサブランカの駅、カサ・ボヤジャー。たとえるなら日野の駅を30年昔にした感じ。
地下道はあるけど、みんな線路を渡ってホームに向かう。
乗る時に日本人3人にあった。二人は母娘で家族旅行でメルズーガまで行くとの事。
もう一人は女の子、電車の中でも地元の人、男女問わず話していた。積極的な、おかっぱの地味な人だった。
電車到着。みんな並ばず入り口に殺到する。ま、日本みたいに停止位置なんてないから…。
最後尾の車両で空いている席を見つけて座る。
3時間半の電車の旅。これが意外に素敵な時間だったのだ。