saitoon2005-09-30

初めて来たヨーロッパがミラノだった。
今は穏やかに言えるけど…新婚旅行だった。
それまでサイトゥーンはヨーロッパが嫌いだった。
具体的な理由が無く、イメージで食わず嫌いだった。
古い建物ありがたがって、歴史があって、東洋人なんて見下してんだろうな〜アイツら、ってイメージ持っていた。
 
それでも行ったのは、別れたカミさんが、新婚当初、ヨーロッパに行かないなら別れる!とまで言い切られたから。
彼女はヨーロッパに行った事はなかったのだけど。
サイトゥーンは海が最高、ハワイ大好きだった(今でもそうなんだけど)。そんなスカした街に行って、やな気分で帰って来たくないと思っていた。
 
だけど、行った。
正直渋々だった。一生に一度のヨーロッパのつもりで。
それでもフィルムだけは山ほど持って行った。
 
ミラノの中央駅に着いて、バスを降りた時。
共和国広場を見たとき、その風景に驚いた。
呆然としたと言った方が良い。
 
それまでサイトゥーンが旅行したどこよりも格好良い街だった。
 
好きとか嫌いとかでなく、まいったなって感じた。
歴史とか文化を積み重ねると、こういう事になるのかって思った。
サイトゥーンが持っていた考え方とか論理の作り方の20%くらいが木っ端微塵になった気がした。