saitoon2005-09-27

9月16日 18:30マルペンサ空港着。
 
飛行機乗継の都合で11時間のストップオーバー。
宿が決まっていない。空港のツーリストインフォで近くのホテルを聞く。70ユーロから紹介できるけど…と言われる。安くはないなと思う。

ミラノ市街まで40分。マルペンサ・エクスプレスは9.8ユーロ。
ガイドブックをめくってるとダヴィンチの「最後の晩餐」が午後9時まで見られると書いてあった。要予約と書いてある。もちろん予約なんかしてない。
でも行ってみる事にした。
 
20時35分、ミラノ北駅到着。
荷物を引きずりながら、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ。歩いて5分で着いた。
教会の前に人が並んでいる。間に合ったと思った。
15分ほど過ぎて、ドアが開いた。
教会の中に入る。みんな着席。
あれ?説法が始まりそうな雰囲気。
となりのオバサンに話しかける。Sucusi!って。無視された。というより硬直した感じ。
日本でもいるよね。外国人に話しかけられて、固まったり逃げたりする人。
不用意に声をかけたのを申し訳なく思いつつ、スーツを着たおじさんに聞く。
ーこれはダビンチ見る為に座ってるんですか?
ーいや、ミサだよ。ダヴィンチはもう終わってるよ。
(帰国してから調べてみると、19時半で終了になっていた。)
んー、ちょっと残念。
駅に戻りながら辺りで宿を探す事にする。
 
北駅周辺には、見あたらない。
中央駅に地下鉄で移動しようとする。
CADORNA-CENTRALEの地下鉄が0.85ユーロ
 
ユーロは、札しか持っていない。
確かミラノの券売機って札は受け付けなかった記憶がある。
駅は両替なんかしてくれない。
駅員は外で両替してこいって言う。
地上に上がっても店なんかほとんど閉まってる。
ここはミラノ。東京と違って9時過ぎまで開いてるのはバールかリストランテとかしかない。
立ち飲みのバールを見つけた。
気のよさそうな、恰幅の良い姉さんが手際よくビールを注いでた。
サンブーカを頼む。
おつりを細かいのにしてくれと頼む。
あんまり細かいの無いんだよね、と断られた。
地下鉄に乗りたいんだけど…と言うと、しょうがないねって感じでポケットから小銭を出してくれた。
やっとこさ地下鉄に乗れた。
 
中央駅に到着。
駅の正面玄関の前に立つ。
思い出した。
サイトゥーンが初めて来たヨーロッパはミラノだった。
そして、その時に空港からのバスが停まったのが、この中央駅正面口だった。

振り返る。駅を背にした。
10年前も共和国広場の灯りが正面に見えたのを思い出した。