初めてまともに朝ご飯を済ませて、タクシーで空港へ
64ペセタ、エアポートタクシーのほぼ半額。
 
マイアミ到着
直感的に、周囲の事なんか関係ない世界に変わったのが分かる。
みんな人のことなんか気にもしていない。

明日KeyWestへ行こうとグレイハウンドバスのチケット売り場を聞く。
なぜかみんなバス停を教えてくれるけど、そこにはカウンターは無かった。
乗り合いタクシーのカウンター、キッつい黒人のお姉ちゃん。
15ドルって言われる。空港内に無いの?って聞く。
べらベラベラベラ
ちょっと分かった。
「あんたがグレイハウンド、グレイハウンドってキャンキャン言ってるから調べてやったんじゃんよ」
「乗る気が無いならあっち行きな」
はっきり分かった。
英語は、黒人とかアジア人とか地元の白人じゃないほうがはっきり分かる。

30分くらい歩き回って、結局空港内に無いことが分かる。そこ行きのバスも無いみたい。
結局エアポートタクシーのってグレイハウンドバスの建物へ。
閑散とした場所。
タクシーに10ドル。
 
明日の朝のキーウエストを聞く。
午後しかないよ。2:35分発と18:30発
え、午前は6時半のは?
無いよ、そんなの。
マジか(ガイドブックには載ってた)
一日二本、それだけ。
 
いくら?、
49ドル。
ダウンタウンからも乗れる?
乗れるよ、そん時は2時15分発。
了解、そうする。
こっからどうやって帰ればいい?
タクシー。
(バス停なのに?)
外出てな。
外、なんかもういかれた感じの女の子がいた。
携帯で大声で話している。
ボーっと眺めてた。
彼女は電話に夢中。
タクシーが来た。
タクシー?って聞かれた。
反射的にNoって答える。
運転手の怪訝な顔。
そうか、呼んでくれたんだ。乗る。
 
あの女買うのか?いきなり運転手が聞いてきた。
まず行き先だろうよ。
いや。
何で買わないんだ。
なんでって、何だいきなり。
あんたは買わないの?って聞き返す。
俺はお金ないから無理。
ってかコールガールなの?ずいぶん子供に見えたけど…
12歳だよ。
何で知ってんの?
みんな知ってる。
 
胡散臭い運転手だった。
ホテルどこ?
International Miami Beach Tavellers Hotel行って
どこそれ?
South Beach、って地図を見せる。
OKって感じ。

玄関に到着。
HOSTELってライトグリーンの看板。
予約してた斎藤だけど…

細くて慎重が高いドイツ系みたいなおじさん。
気弱そうな対応。
申し訳ないけど、手違いで個室が無くなってます。ドミトリーだったら用意できます。
だって、
はあ?何のための予約だよ!こっちとらスーツケースとかにカメラとか入ってんだよ。
ドミだったら予約金入れて20ドルで、荷物預かりは無料にします。
今日は土曜日、言い合ってる間にも泊まれるかって聞きに来るお客さんがくる。
そいつらの荷物はサイトゥ−ンのより二周り大きかったりする。
 
ここまでのトラブルで達観したのか良いよって聞く。
 
とりあえず初ドミ。部屋へ。
スリランカ人が寝てて、アメリカ人がテレビ見ていた。
かなり戸惑ってたけど、表向き冷静なふりしてよろしくって握手。
 
シーツをベッドに敷いて、枕カバーに枕をセット。
とりあえず荷物を整理する。
貴重品を抜き出す。
 
どういう人が同室か分からない。
盗もうと思ったら、簡単にやれる環境じゃん。
 
チケットとカード、パスポート。
最低これだけあれば旅は続けていける。
あとカメラ。最悪リコーだけでも良いか…っても思ったりしてね。
 
夕方レンタカー屋さんに行く。Thrifty、初めて海外で借りたのがここ。
値段を聞く。保険税金一式込みで一日92ドル。
高い。
少し考えるって言って出る。
周りを歩きながらSouth Beachを散策。
泊まってるのはアールデコエリア。
確かに格好いい建物が多いね。
 
その日の夕方、ピザを食べた。
旨くない。
 
レンタカー屋さんに戻る。閉まっていた。
周りを散歩して、ホテルに戻る。
 
はっきり言って、お金がない人には楽しくもなんともないかも知れないところ。

夜8時頃。ホテルに戻る。
だらだらとPCの整理とかしてた。
部屋に二人、新しい同居人が来た。女性、30歳くらいかな?
 
一通りかたずけたタイミングだった。
飲み行く?って誘われた。
部屋のみんなでね。

ホテルのロビーでダラダラ飲んでただけなんだけどね。
かなり面白かった。
土曜の夜なんで、女の子が思いっきり肩と胸が出ている服を着て、クラブに行く姿でロビーに出てくるの。俺らバックパッカーなんで、普通に飲んでるんだけど、映画のセットみたいな感じだった。
深夜なのにボリューム上がってるスピーカーでしょ。
派手な金髪のお姉ちゃんが車をホテル前に停めて、そっちもトランス系の音ガンガン出してる。
黒人の太った兄ちゃんがその子達を口説いてるとパトカーがサイレン回して通り過ぎたり、
訳わかんない巨大なおっさんが演説して、店で買ったビール一本くれっていうし、
同じ日に泊まっているスペイン人のカップルはいい旅先を教えてくれた。