超訳ニーチェから

所有欲に征服されるな
 
 所有欲は悪ではない。所有欲は働いて金を稼ごうとすることをうながし、その金銭によって人は十分な暮らしを送れるばかりか、人間的な自由と自立さえ得ることができる。
 しかし、人が金銭を使っているうちはいいのだが、所有欲が度を過ぎるようになると、人を奴隷のように使い始める。もっとおおくのきんせんをえるために、ありったけの時間や能力をついやす日々が始まるのだ。所有欲は、休みさえ与えてはくれない。
 こうして所有欲の手下となった人は、完全に拘束される。内面の豊かさ、精神の幸福、気高い理想、といった人間として大切なものは無視されるようになる。あげく、金銭だけが豊かで内面がごく貧しい人間が出来上がる。だから所有欲がどこで自分を征服しそうになっているか、よく注意しておかなければならない。
 
 
 
言葉の凄さ、ここに極めりと言ってもいいんじゃないかと思うくらいの金言。20代の頃そんな事をしてた気がする。自信のなさを埋めようとしてたり、ストレスを買い物で解決させることだった気がする。
その結果もっとお金が必要になって、働いてストレスを貯めるスパイラルにいたのだった。