超訳ニーチェより11

おじけづいたら負ける
 
 「ああ、もう道はない」と思えば、打開の道があったとしても、急に見えなくなるものだ。
「危ないっ」と思えば、安全な場所はなくなる。
「これで終わりか」と思いこんだら、終わりの入り口に足を差し入れることになる。
「どうしよう」と思えば、たちまちにしてベストな対処方法が見つからなくなる。
 いずれにしても、おじけづいたら負ける。破滅する。
 相手が強すぎるから、事態が今までになく困難だから、状況が余りにも悪すぎるから、逆転できる条件がそろわないから負けるのではない。
 心が恐れを抱き、おじけづいたときに、自分から自然と破滅や敗北の道を選ぶようになってしまうのだ。
 
 
 
世界一周の精神的なところは、まさにこれだった。
ある意味、その一人旅は毎日が戦いのようだったしね。もちろん毎日が新しい出会いと発見があって楽しいことの方が多いんだけど。
でも、そのなかで得た一つの教訓は、負けてはいけないって事。
むやみに戦う必要はないけど、戦う必要があったら、勝つ。
容赦なく勝つ。できれば寛大に勝つ。
 
人生を豊かにするtipsだと思う。