空港で待っていて思うこと

空港で時間を潰すのは嫌いではない。
なぜだろうと思って、なんとなく目線を泳がせてみる。
 
目の前に、エアポートバスが停まった。
プシューという音と一緒にドアが開く。
ちょっとオシャレしたアジアの女の子達、たぶん旅行なんだろう。
アジアがどんどん発展しているのがわかる。
  
スーツケースで、難しい顔をしているおじさん。
ビジネスマンなのだろうね。
 
なんだろう、世界中の人が、大きな荷物と一緒に移動している。
 
うるさくはないけど、止まない低い騒音。
そんななかでみんなキョロキョロしながら、自分の行き場を探している。
 
チェックインカウンターだったり、搭乗口だったり、
レストランだったり、いろいろ。
 
そして普段よりオシャレしたり、背伸びしたり。
何となくハレの感じが漂う。
 
空港には、期待と不安、気合いとか張りっていう感情とか、
いろんなものが浮かんでる。

どうしても頭の中に「僕らが旅に出る理由」が聞こえてしまう。
 
僕らの住むこの世界には
旅に出る理由があり、
誰も皆、手を振っては
しばし別れる。
 
明るくて切ない別れっていうのもあるね。