我が師との再会

わが師、スミス・アンドレアーノ・ベルニーニと久しぶりに会う。
冷戦当時スパイだった彼は、ソ連崩壊後に武器商人をしていた。
彼のビジネス哲学は、無責任な会社や本当に悪い人間が兵器を流通させるようになると、世界は危険だという事だった。
 
彼と友人達のシンジケートは、絶妙な敵か味方か分からない交渉で、テロ国家と呼ばれた国へ最新兵器が渡るようになるのを防いでいた。
一般的に死の商人と言われる仕事をしていた彼は、ほとんどの資産を国家間を越えた貧困救済を支援する団体に寄付して、ビジネスを引退した。
 
今、アジアの某南の島でビーチバーをやっていると聞いた。
そのうち遊びに行って、また生き方に関して語るのを聞きたいと思った。