二日酔いの雨、夏を思い返すのだ

この一週間は、びっしり予定が詰まっていたけど、今日は何にもなし。
外は雨。
新宿のビルが霞んでいて、東京タワーも見えない。
ぼーっとした頭で夏が過ぎたんだなと感じていた。少し前から。
昨日、朝顔を洗った時、水の温度が変わっていた。少し凛とした冷たさが混じっていた。
サンビスタのとっては浅草が終わりが夏の終わりなんだよ」って誰かが言っていたのを思い出す。
数年間バルバロスを撮っていたけど、どっかしらチームに入り込めていないのを感じていた。実際踊るのでも叩くのでもなく、画を撮るってのは、エスコーラジサンバのパートではないから仕方ないんだけど…。
そんなことも感じていて今年はサンバの写真をほとんど撮っていなかった。実際、撮れなくなっていた。カメラマンってポジションで埋められない距離感を認識していて、煮詰まっていたんだと思う。
それが、ひょんなきっかけで今年は踊る方になった。それも浅草のパレードまであと3ヶ月弱しか残っていない時期に決まった。基本的にできるだけカメラは持たないようにした。カーニバルまでの週末はサンバのために使って、仕事もできる限り外して。好きで撮り始めたサンバ、自分が踊るんなら適当にはしたくないってのがあった。
昨日は、そのパレード当日。天気予報は大雨。
朝8時半に仲見世会館。
雨でも中止ってのは無いと思っていたけど、大雨なら中止になるって終わってから聞いた。
いつ振ってもおかしくない天気だけど、雲は動かない。たぶんこのままだろうと思いながらアレゴリア作業を続ける。徳ちゃんはコミサンの集合時間になってもアレゴリアから離れようとしない。アレゴリアに残っていた僕と先生。行くかどうか考える。昼を別に食べることにしてあと1時間アレゴリアを作ろうと決める。というか先生がサタに電話して決めた。その甲斐あってか、ほぼ形が出来るところまで徳ちゃんが立ち会えた。

先生から昼をご馳走してもらい、貿易センターへ。5階フロアは1部リーグのエスコーラでびっしり埋まっている。コミサンを見つけて衣装を付ける。やっぱり羽はでかい。完スタぎりぎりで全員準備完了。スタートまであと1時間くらいだろうか。階段を使って外に出た。