遠くに砂丘が見えた

saitoon2006-05-17

エルフード、メルズーガまで40キロくらいの小さな町。
T字路を右へ折れてリッサニへ。
 
小さな雑貨屋で止まる。
最後の停車地。次はメルズーガだ。
1.5Lの水を2本買う。
ロッコでの300キロ近く移動は、さすがに疲れた。
店の床に寝そべる。タイルの冷たさにホッとする。
 
子供たちが寄ってくる。
写真とっていいかって聞く?
ダメって逃げる。
モロカンにとって写真がどういうモノなのか、まだ、いまいち理解できていない。
 
何度も見返した地図では、ここから道は舗装されていない。
はずだった…
でも道は舗装されていた。
のっぺりとした、ほとんど草が生えていない砂漠のアスファルト一本道を走る。
 
ふと左前に赤金色の山が見えた。
夕日があたって、赤金色に光っている。
 
確かに砂のような山が見える。
それが連なっているかのように。よく観光写真で見る砂漠っぽい。
遠いから定かではないけど…
でも唐突過ぎる。
ここまでの道のりで岩の山はあったけど、砂の山なんてない。
周囲にも砂丘を想起させるものは何もない。
 
あれメルズーガ?
ムスタファに聞く。
ニヤッと笑って、うなずいた。