ひんやり砂、ホッとする月明かり、そこに山があったから

saitoon2006-05-24

野営地の後ろには巨大な丘がある。
山といってもいい。
高さは野営地から150メートルくらい。
 
大して高くないように見えた。
正直軽く登れるようにしかみえなかった。
 
でも、そこは砂の山だった。
 
同じパーティのjijiは英語も話す。
あそこ行く?って聞いた。
良いね、行こうか。
嬉しい答え。あんたが誰だか知らないけど、友達になりたいと思った。
とりあえず、みんなに聞いた。
行く?って。
カップルの二人、台湾の二人、んでjijiとサイトゥ−ン。 
とりあえず、砂漠で空に一番い近いところに行くことになった。
ちなみに現地時間10時過ぎ。
裸足で行くことにした。
 
砂に山を登る。初めて登る。
丘の尾根伝いに登っていく。
砂って、踏んだ時から崩れる。
崩れるっていうより、溶ける。
足の平の全体で砂を押さないと、沈み込む。
50メートルも行くと、かなり疲れた。
 
尾根の先を見る。
夜空に吸い込まれて消えている。
あとどのくらいなのか、ちょっと読めない。
でも、そのうち着くだろう。
荒くなった息を整えて、歩き出した。