権力の本質

時は紀元600年くらいの古代ローマ帝国末期。
蛮族がたびたび来るんで、国境沿いは荒廃して、作物とか税金が取れない関係で、公共事業や軍備に予算が回らなくなった。
 
以前は人民の推挙の形を取っていた皇帝の選出もいつしか世襲になってしまっていた。
世襲も良いこともある。少なくとも遺伝的にしっかりした頭脳を選べる(はず)。
だけど皇帝がダメ人間な場合、その時代がダメになる。
当然周囲は皇帝を殺す。
てか終身制だから殺すしか、交代は基本的に無いんだもの仕方ないよ。
蛮族の侵略も多くなって、皇帝の権威も残念ながら落ちていたからなおさら殺されやすくなっていた。
 
そんな時代の王様達は、殺されたくないので神様から自分たちが選ばれた事にしてしまった。
神様に選ばれた人に、側近ですら意見は言えなくなる。
自分たちは神様に選ばれていないもん。
 
別段日本だけじゃなくて下克上なんて普通なんだよね。
周囲に応える力がある人は、殺されていないだけで。
 
血は流れるにしても、自浄効果があった。
ある意味、流れる血が自浄効果を示していた。
 
権力は流動性があってこそ、経済への貢献力がある。