saitoon2008-05-27

朝8時頃に起きた。
 
廊下から聞こえる中国語で目が覚めた。
ここまで旅して、世界中に中国人はいるね。
そして彼らはだいたい集まっている。
地元に溶け込むようにいる中国人をあまり見た事が無い。不思議。
 
昔の日本人もこんな感じの旅行だったのかもしれない。
 
寝ている間、なんとなくトイレの匂いがしていた。
これは、あちこちのホテルでよくある事。
 
それはそれとして、今日どうするか考えていた。
ちょっと疲れもあった。明日は移動しなけりゃ。

休憩日にする。決定!
またベッドでごろごろながら今日の予定を考える。
ゆきえちゃんは元気だろうか、メールもご無沙汰してる。
ロッコの情報を何も持っていない、それも調べないと。
バスはどうなってるのかな?昨日地図をもらったツーリストインフォにもう一度聞こう。
 
意外にやる事が山積みだったりして。
 
床が乾いていないバスルームに行って、軽くシャワーを浴びる。
そういえばシャンプーも無い。持ってきたシャンプーはなくなった。
選択用にジョンソンのベビーソープを買ったけどそれも少し残ってるだけ。
 
靴下には穴が開いたし、髪の毛もボウボウ。
スニーカーを見るとぼろぼろになってるのに気がついた。
 
一日でやれるのかな…
 
9時にホテルを出て、昨日行ったカフェで朝食を食べる。
クロワッサンとcafe con leche。
30分ほどのんびり。
カテドラルの脇を通って、服屋と靴屋を探す。
 
とりあえず床屋を見つけた。
こっちで言うpeluqueria。
入ってみた。
男なんていないじゃん。
でも、なんかいらっしゃいって感じ。
英語は通じない。
ざっと梳いて少し短くして欲しいだけなんだけどね。
「梳く」って言葉がわからない。
電子辞書を見ながら、何とか伝えようとしたんだけどなかなか伝わらないね。
 
まあいいや。
なるようになる。
 
30分くらいで出来た。
なんとなく軽くなった。長さも少し短く。
 
確か8ユーロ。1200円くらいかな?
 
気分が良くなって、買い物を続ける。
10時半くらいなんだけど、半分くらい店が閉まっている。
空いているカジュアルな服屋さんに入る。
靴下を探しに。
busco nuas calcetines. Donde estas?
なんて聞いた。
靴下、ちょっとだけあった。
一足で10ユーロとかしてた。
高いな〜と思いながら買った。
 
ユニクロとかないかなって思った。
 
デパートみたいなところに行く。
6ユーロで地味な靴下もあったのでこれも買う。
 
なんか高い買い物だな。
日本じゃ2ユーロじゃん。
 
グラナダの市街は渋谷くらいの大きさ。
そこに所沢くらいのお店を入れたくらいのスケール。

二日もいれば大体見られちゃうんだけど、なんとなく面白い。
12時くらいで買い物が終わった。
ツーリストインフォに行って、ち仲介の情報を調べた。
帰り道。ランチの案内のチラシをもらう。
10ユーロ。セカンドまで料理があって選べるみたい。
行ってみる。
そこそこお客さんが入っていた。
外の席もあった。
量もあって、そこそこ満足。味もまあまあ。
 
wi-fiのあるネットカフェは見つけた。
帰りにそこでメールして帰る。
 
午後1時。
ホテルに帰って荷物を置く。
 
昨日行った、アルハンブラ宮殿の向かいに見えた白い丘にもう一度行こうって決めた。
ちょっと足は疲れているんだけどね。
 
カメラを準備して、ホテルを出る。
今日は目の前のバス停から。もう街は把握してる。
 
昨日の素敵な時間を続けたい。そして観光地図のお勧め通りをまだ歩いていない。

丘に並ぶ、白い壁の家並み。
何家族かの共同住宅になっていて、窓には花が咲いた鉢が並んでいる。
風景写真では、見た事のあるスペインの風景。
それを駆け足で昨日見たんだけど消化不良なんだもん。
 
落ち着いて、そこに立ってみたい。
 
ホテルの前にバス停があって、そこから乗った。
バスは、石畳の細い道を登っていく。
浅草の裏通りみたいな細い道をゴトゴトいいながら登っていく。
境界の裏を通ったり、住宅街を抜けたり。
車がすれ違う道なんてないから。
 
いくつか目かのバス停。乗客がたくさん降りた。
お前、降りないのか?と運転手。
よくわからないけど降りる事にする。
 
少し先の階段。降りた人が登っていく。
なんとなくついて行った。

そこにあったのは、コルドバが見渡せるピアッツア。
目の前にはアルハンブラ宮殿
夕陽があたってマンダリン色に光っている。

しばらく丘に立っていた。
 
昨日とは逆の方向に歩く。
道なんか知らない。
もらった地図を頼りに歩き出した。
どっちにしても丘を降りればホテルのあるエリアに着くから。
 
それにしても美しい家並みと生活に見えた。
犬や猫の糞はあちこちにあるけどね。

暗くなる前にホテルの近くまで来た。
お菓子屋さんの前を通る。
ちょっと疲れたかな、
ケーキとカフェを頼んだ。

ちょっとホッとする味。

ホテルに戻れば、また荷造り。
明日は地中海へ。