saitoon2008-05-26

朝、起きるとストレスからか、下腹部が痛かった。
トイレに行っても直らない。まあストレスが溜まると起こるんだけどね。
メキシコのカンクン以来。
バスタブにお湯を張って、30分くらい入ってた。そうすると大体収まる。
朝9時にチェックアウト。
カテドラルとツーリストインフォメーションを目印にして、歩きだした。
道が狭い。
古い街をベースに出来上がってるのが分かる。
トレドほど徹底していないのは、たぶん平地に出来てるから、現代の文明が日常的に進歩した結果の融合だと思った。
中心を通るのはGran Viaって4車線の通り。銀行と百貨店とかが入っている感じ。
街の規模はたぶんコルドバの1/4くらいじゃないかな。
 
まずツーリストインフォメーションへ。
アンダルシアの地図と、グラナダ。それに地中海岸の案内を貰った。
これでスペイン滞在中の地図は揃った。
近くにwi-hiの使えるカフェも発見した。
 
次はホテル。貰った地図でホテルが多くあるエリアへ歩く。
Gran Viaに面したホテルアテナってトコがあった。綺麗だったんで値段聞いてみる。
27ユーロ。すぐ支払いを済ませた。
 
安心してカテドラルを見に行った。
とてつもなく、と言っていい位大きかった。
 
そして、日本人のおばさんと会った。
目がちょっとイッてる人だった。
スペイン語が話せないのに駅で切符を買えた話を元に、スペインの観光産業と経済を語られた。
 
トレドでもそんな日本人に会ったけど、めんどくさい。
たぶんプチお金持ちで、アパートとかちょっとだけ持っていそうな感じ。
 
そしてアルハンブラ宮殿へ。
13時に行ったけど、14時以降じゃないと入れないチケット。渋滞を避けるためだろうね。
勘違いして16時だと思ったんで、とりあえずホテルの引越しを先にする。
 
しかしスペインはタクシー代が高い。
 
アルハンブラ宮殿を見た。
大体分かった。ってかイスラム建築の最高峰のひとつですな。
あれは誰の持ち物だったのかな?
 
その後、裏のアルダユンだっけな。白い壁の街に行った。

美しい場所だとは思った。
ここは言葉で説明するのは難しいね。
金毘羅様みたいな感じ…
 
適度に観光地化されていて、適度に生活の場所であって。
 
帰りに道を歩いていると、不思議な棒を持っている若者に会った。
何これ?って聞く。
楽器だよ、って教えてくれた。
でも何の楽器かわからなかった。
 
写真を撮らせてもらう。
お礼を行って歩き出した。
 
少し行くと、車の窓から声をかけられてた。
 
おーい、フラメンコ見たか?
明らかに観光客だと思って声をかけて来る。
太ったほとんど毛のないおじさん。
人懐っこい笑顔。
 
見てないけど…
見に来なよ、サクラメントのタブラオだ。
タブラオって言うのは、崖をくり抜いて掘ったトンネル上のダンスホール
というよりショースペース。
 
行けたらね、紙に書いてくれるかい?
 
Zombra Gitana
Cueva de la Rocio
 
城壁のとこ。
サクラメントだよ。待ってるよ。
 
了解、じゃね。
 
そういえば、スペインでフラメンコは見ていない。
行ってみようか…
そのエリアがどこかわからない。
すれ違う人に聞きながら歩いていった。
 
スペイン語を覚えるため、出来るだけ美人の女性に聞くようにした。
迷い迷い、丘の道を歩いていく。
途中で、日系3世のフランス人の夫婦に会った。やっぱりタブラオ探してるって。
一緒に見る話になって、また探し始めた。
坂を登ったり、下ったり。諦めて帰る頃に見つかった。
 
一人20ユーロ、ドリンク1杯付き。
タブラオのオーナーは言った。
 
食事も摂りたいから、ここは止めておく。
フランス夫婦は言った。
  
何時から?って聞く。
9時から。
ずいぶん時間あるなって思った。
じゃ、明日来るよ。って答える。
もう始まるぞ、ってオーナー。
時計を見た。
8時半。
 
陽はまだ落ちていない。
そうだ、ここはスペインなんだって思った。
 
時差の関係もあると思うけど、夜の9時を過ぎて太陽がやっと沈む場所。
 
まだ誰もいない中、良い席を選んで座った。
少しするとアメリカ人の観光客が押し寄せてきて満席。
あ、ここ結構観光客相手にしているんだ、って思った。
 
ちょっと失敗した感。
 
ショーが始まった。
ダンサーが3人。楽器が3人
声をかけてきたおじさんがギターを弾いていた。
あんまり上手くない。
ダンサーもそこそこ。
 
まあ良いかと思いつつ聞いていた。
こりゃ、西日暮里のアルハンブラの方が上手いと思った。
そんな感じで第一部終了。
 
サングリアを飲みながら、観光相手だから大した事ないなって正直思ったんだけどね。
第二部はダンサーも楽器も入れ替わった。
 
全然違う。
 
日本で見たフラメンコは基礎でしかなかった…。
男ダンサーの格好良い事、感動した。
 
ちょっとはダンスをやる人として、やる気になった。
 
終わって出ると、日本人が50人くらい並んでいた。
あ、団体旅行。
 
オーナーにタクシーをお願いする。
団体客がタブラオに入っていった。
日本人が一人残っていた。
 
これも明らかに添乗員さんって分かる。
彼女はショーを見ずに待っている。
 
少し話をした。学生の頃スペインを旅して、ハマッて、しばらく就職して、留学して、現地案内人の仕事を見つけて今に至るとの事。サイトゥ−ンの世界旅行の話と交差しながら盛り上がっていく。
 
こういう出会いと話が好き。
タクシーが来て、尽きない話が終わる。
 
なんとなくお互い頑張りましょうってお礼を言って別れた。

タクシーは石畳のアップダウンを抜けて、丘を下ってホテルに着いた。

西日暮里にフラメンコ見に行こうって思った。