エジプトの観光商人の悪意は徹底してるよ

朝、寝坊した。
フロントからのイマンの電話で起きた。
手早く着替えをして、あまり美味しくない朝食を食べて、9時に出発。
 
タクシーでピラミッドへ。
二人で見ているのに、やたらと時間をキッチリ仕切られた。
こっちは良くわからないので従う。
でもタクシーは便利。ピラミッドのエリアは広いもん。
 
次に古代博物館へ。
そこでタクシーを返しちゃった。で、50ポンドって言われた。
嘘だろ!一日のチャーター料金じゃん。とりあえず払ったけど。
 
博物館はツタンカーメンの仮面とか、棺とか石像とかいろいろあった。
いろいろ説明してくれたけど、中がかなり暑い。
 
それはそれとして、イマンはガイドは終わりだとか言い出した。
あの、まだ13時なんですが…
一日って話じゃないのって聞き返す。
 
OK大丈夫って返事。
大丈夫って、当たり前じゃん。なんかかなり悪質なのに気がつき始めた。
 
博物館の後は安宿探し。
彼女にタクシーを止めてもらう。
「30ポンドですって言ってます」だって。
嘘でしょ、ここからだと5ポンドか10ポンドだよ…
「くたばれ!って伝えてください」って言った。
 
もう彼女の表情は良い客じゃないって感じ。
つまりボレない客だって判断みたい。完全にやる気ないみたい。

結局10ポンドで自分でタクシーをつかまえた。
地図を渡して案内を頼んだ。
タクシーはなぜか遠回りして近くに行った。
だけど、ホテルは見つからない。
ほらマックは見えるでしょって示されて。
 
でもさ、地図が頭に入ってるサイトゥ−ンには二ブロックズレてるのが分かってた。
なんかわざと別のところに車が止まっている感じ。
外に出て道を聞いたりしてるみたいなんだけど、あっちだとか言われてる。
「場所が違いました、移動します」だって。
で「もう20ポンドくれって言ってます」って加えた。
「なんで?運転手が間違えたんでしょ」そのまま行けって伝えてくださいって返す。
「嫌だって言ってます」
嘘、何も喋ってないじゃん…

タクシーと揉めても無駄だ。
「じゃ歩くよ」
って言って降りた。地図を返してもらって、周りの人に聞きながら歩くと5分で着いた。
道すがらイマンは「エジプト人は地図が読めないんです」って言われた。
迷うように案内しているのは誰だよ。 
この段階でクレーム言って切れば良かった。
でもさ、サイトゥ−ンは日本人。
そんな悪意だけでガイドやってる人がいるなんて、まだ信じられなかった。
 
こうやって日本人騙してるんだな…
  
ホテルの問い合わせ。
もう彼女に先に話させるのを止めた。
まあ、当然スムーズに運んだ。
 
変に日本を背負ってるつもりなんかさらさらない。
だけど、日本の文化とか礼儀とか正義とかルールとかは、ここまでの旅で素晴らしいモノだって理解してた。
説明すれば分かってくれると思っていた。
だから切らずにいた。
 
遅めの昼食。
彼女はハンハーリーで食べましょうって言った。
さっきは近くに美味しいサンドイッチ屋さんがあるって言ってたじゃない? 
 
タクシーで移動。
また50ポンドって言い出す。
10で行くでしょうよ…
サイトゥ−ンですら呆れ気味。結局20で話をつけた。
何のためのガイドだよ…
 
ハンハーリーへ移動。
入り口のカフェ。
一応日本人の考え方とか、いい仕事をしてくれたらチップを出すとか考えているって話した。
チップとかは大丈夫ですって、イマンは言った。
しばらくして、もう午後4時ですから私の仕事は終わりですって言って、席を立った。
さすがに言っても伝わらないと思ったので、帰っていいですって答えた。
 
一緒だった日本人の人と、これだけ言っても分からないんだね…って話した。
そして、お勘定をした。
 
200ポンド…やられた。
平均的なエジプト人の半月分の金額だった。
観光客価格でも40ポンドくらいなはず。
 
腐ってるなあ、この国。
観光事業に関わっている人間すべてが腐ってる国ってはじめて来た。

見るもの見たら、即移動しようって決めた。
ちなみにエジプトに移ってから、腹を下した。