モンサンミッシェルでおはようございます

saitoon2008-07-07

七夕の朝、結構爽やかに目が覚める。
 
この島の守護神、ミカエルの御利益かも知れないね。
 
着替えをして、荷物をまとめてチェックアウト。
カメラだけを持って、他は預かってもらう。
 
いつも気になるのは、荷物が無くならないかって事。
一度も無くなったことはないけど。
 
海沿いのモンサンミッシェルは天気がどんどん変わる。
朝は快晴。昼は曇り。午後は雨。夕方はまた晴れ。
 
朝、海岸沿いの城壁を歩いていたら
海がどんどん押し寄せてきた…
 
いわゆる満潮の時間なんだけど、それが凄く早いんだよね。
 
参道途中のレストランでガレットとシードルで遅めの朝食。
そんなに美味しくはないな。
たぶん、鎌倉の両側にあるレストランよりも緩い感じはする。
 
教会区へ。
ここもサイトゥーンにとっての伝説の場所の一つだった。
なんか人知を越えた、神秘のエネルギーとかある感じのね。
  
まあ、やっぱないんだけど、そんなの。
でもさ、悪くないトコ。
 
ある程度戦いの匂いがする教会、
俗っぽさと神聖さが半々。
 
ここは、出城だと思う。
欲しいとも住みたいと思わなかったもん。
 
結局城壁の外をてくてく歩いて、記念写真。
良く見るイメージの写真を撮った。
 
帰りVitréって駅でTGVに乗り換えようと思ったら、自動改札も自動販売機もなくて売り場ではおばちゃんが15分くらい話し込んでる。
相手にしてられないので、勝手に構内に入って、車内でチケットを買って帰ったのだった。
 
だって、乗れないんだもん。
列車の中で切符を買う。
 
パリへ戻った。
 
予約していた宿へ。
4畳半もない部屋。シングルベッドと同じくらいの大きさのスペースがあって、そこに洗面所がある。
シャワーは一応別室。1メートル四方くらいのスペース。
まあ、窓もあるし狭いだけで、困る事もない。一人旅で一泊の仮の宿なら良いんじゃないかな。
モンパルナス駅から3分なんだからね。
 
夜、メトロに乗った。見たい風景があった。
一つは、エッフェル塔が遠くに見えるテラスの場所。
もう一つは、高架のメトロから見えたライトアップされたエッフェル塔
 
テラスを探す。セーヌ川を渡ったところにと見つけた。
でも、夜は入れなかった。
セーヌ川を戻る。
川沿いにメリーゴーランド。小さな遊園地が灯っていた。
 
ちょっと覗く。
ドリンクスタンドがあったり、小さな電車が走っていたり、
見上げれば、エッフェル塔。ここも泣きたくなるほど美しい。
女の子二人組から写真を撮ってって頼まれる。
少女と女性を分けるのは肌感かもしれない。
 
残念だけど、エッフェル塔は東京タワーとは違う。
優美さにしても、周囲とのバランスにしても全く違う。
 
東京はゴチャゴチャしていて、パリはそれがない。
パリ。そこの人間が好きな街ではないけど(それは東京もだけど)、住みたい街ではあるね。
 
午後9時。だけど空は完全に暗くなっていない。
パリですら、オスロみたいな微妙な夜。
ブルーに照らされていたエッフェル塔は、フラッシュ光に包まれて光り出す。
 
1フレーム、何枚か露出を変えて撮る。
花火のようなエッフェル塔
たぶん、これがサイトゥーンのパリ。
  
塔の下に広がる公園では、酔っぱらった20代の少年少女が健全にいちゃついているのだった。