戦争広告代理店

「戦争広告代理店」文庫本のタイトルなんだけど。

2005年に出た本。
あるSP広告代理店のほぼ個人が立てた戦略で、ボスニアの戦争の趨勢が左右された現実を書いた本。

「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか――。
世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作によるものだった。

国際世論をつくり、誘導する情報戦の実態が読めた。
 
世界旅行をしていて、アメリカが好きな人はほとんどいなかった。
世界中でね。
なんとなく、もやもやしていた事がわかった気がした。
 
高度に情報発展したアメリカは、情報産業を積極的に使う事で、いろいろなコントロールをしてる。
情報を意識していない国とかにとっては、よくわからない影響とか圧力をかけてくる胡散臭さに映る。
 
この本が書いている一つは、
結局、事実かどうかは後にして、目標のために都合のいい世論の構築を罪悪感も迷いもなく進められる人が、アメリカにはいるんだって事。
 
その根底にあるのは、何でも現金化しているような発想みたいな気がしてた。
まあ、アメリカの時代はそう簡単に終わらない感じだけど、個人的には世界の覇権は中国に移って良いんじゃないかと思ってたりする。