表現力と言語について考えたこと2

言葉は、感情を表現するためにあると書いた。
 
正確に言えば、感情を補間する機能だと思っている。
じゃあ説明書はどうかと問われるかも知れない。
 
それは別の話。
だって説明書は感情ではなくて、マニュアルだもん。
 
感情でなく、言葉が優先されるとどうなるか…
なんでこんな事を書いているかっていうと、

なんどかとてつもなく恥ずかしくなる駄本に出会ったから。
 
近未来の争乱の中で、城壁に囲まれた不良少女が、成長して城壁の外を目指す物語。
なんのこっちゃと思いつつ、知人の薦める本なので読んでみた。
 
時速400キロだ500キロでバトルするって書いてあった…
文字書いて脅かしても、口だけって感じでリアリティが無い。
 
だいたいその速度じゃ空気抵抗で乗れないし、F1の直線全開より速い速度が
どんなか知ってのか?この糞著者。
 
100キロでも事故れば、空飛んで死ぬ。
近未来アクション映画だから何でも良いかも知れないけどね。
 
説明と情景描写が長くダレる、独りよがりな言葉使い。
登場人物は近未来なのに五右衛門みたいな格好してるみたい。
なんか聞いたことがあるな。
 
特に苛立つのは、ルビの稚拙さ。「古典的原動機」とかの言葉「レシプロエンジン」とかふってた。
キモイ、かなり。

さらに一つは、ストーリーが何を言いたいのか分からない。
つまり読者に何かを伝えたいのではなく、作者が書きたい事を脈絡もなく綴った感じ。
 
あまりにもひどすぎて途中でゴミ箱に捨てた。
 
雄弁は銀、沈黙は金。
高円寺の酒豪で、サンバがらみの知人の名台詞。