南極日記0127

27日
もうマルガリーテ湾の中にいる。
 
朝からホースシュー島へ。
ここはイギリスの昔の基地。1969年まで使われていた基地。
やっぱり入り江の中にあって、ほとんど風も波もない。
今は、たぶん南極旅行の観光地になっているみたいで、年間5000人くらいは来るんじゃないかな?
それにしてもイギリスの研究基地って20以上もあったりするのは驚く発見だった。
 
この島のStation Yって名付けられた観測基地は60年代のまま保管されている。
それにしても誰も管理人とかいないのに埃がほとんど無いのに驚いた。
昔の観測隊って、大変だったんだろうなってのは理解出来た。
それにしても、雑誌だの、缶詰食品だのそのまま残っていて、以外にものはちゃんとあって、
閉じ込められても一年乗り切れるくらいの設備はあるもんだね。昔から。
 
午後はストニントン島。
ここもStation Eと名付けられた観測基地。その中で行ったのは50年代に建てられた観測基地跡。
新しい基地がちょっと先に見えた。その古い基地もやっぱり観光地化になっている。まあ廃墟ツアー。
それにしてもイギリスは南極観測を頑張っているんだね。
でも、この島の素敵だったのは、アデリーペンギンとアザラシがゴロゴロ寝ていたところ。
ペンギンは人を単なる大きな危害のない動物と見ているのがよく分かる。カメラ向けてても寄ってくるしね。
4頭くらいのアザラシがゴロゴロしていて、そのやる気のない笑顔といったら、いい大人の男が可愛いと思っちゃう程。

アザラシとの距離を5メートルくらいに取る。これは南極条約で野生動物から5メートル以内に近づかない事が決まっているから。
本当はもう少し寄りたいところなんだけどね。
腰を落としてカメラを構える。
ファインダーの中にアザラシがいっぱい
ほとんどアザラシを撮ってこの島にいられる大半の時間を過ごしてしまった…

帰り際、船の近くで水着のおばあさんがいた。
泳ぐ気だ…でもここは温泉出てないよ。デセプション島行かなかったから、もうここでいいやって感じかな。
にしても泳いでたのは3人かな。全部女性。
 
一人は子供連れでフランスから来ていた、ちょっとキャサリンゼタジョーンズ似の家族のお母さん。
やるもんです。