超訳ニーチェから3

あまりにも名文で驚いた本「超訳ニーチェ」その26
 
満足が贅沢

 今では享楽者とか快楽主義者という誤解された意味でのみ使われている「エピキュリアン」という言葉だが、その語源となった古代ギリシアの哲学者エピキュロスは、生きていく上での快楽を追求した。
 そしてたどりついた頂点が、満足という名の贅沢だった。その贅沢に必要な物は、しかし多くなかった。すなわち、小さな庭、そこに植わっている数本のイチジクの木。少しばかりのチーズ、三人か四人の友達。
 これだけで、彼は十分に贅沢に暮らすことができた。
 
 
思うのは、現実的に物質経済が人に笑顔をもたらすワケじゃないと言うことは世界一周して理解出来た。一生競争されられる社畜みたいな状況では働きたくないと思った事があった。南米が好きな理由は、まさにこれなんだけどね。