超訳ニーチェから

あまりにも名文で驚いた本「超訳ニーチェ」その22
 
友人を求める前に自分自身を愛する
 
 出来るだけ多くの友人を欲しがり、知り合っただけで友人と認め、いつも誰か仲間と一緒にいないと落ち着かないのは、自分が危険な状態になっているという証拠だ。
 本来の自分を探すために、誰かを求める。自分をもっと相手にして欲しいから、友人を求める。漠然とした安心を求めて誰かに頼る。
 なぜ、そうなるのか。
 孤独だからだ。なぜ孤独なのか。自分自身を愛することがうまくいっていないからだ。しかし、そういうインスタントな友人をいくら多く広く持ったとしても、孤独の傷は癒されず、自分を愛するようにはなれない。ごまかしにすぎないからだ。
 自分を本当に愛するためには、まず自分の力だけを使って何かに取り組まなければならない。自分の足で高みを見座して歩かなければならない。そこには苦痛がある。しかしそれは、心の筋肉を鍛える痛みなのだ。
 
 
これを読んで思った。
SNSとかツイッター的なコミュニケーションを象徴している気がした。