長妻昭 「招かれざる大臣」を読んで

直接会ったことも何度かあるが、彼は数少ない真っ当な政治家だと思う。
 
真っ当なゆえに、あまり徒党を組まない為、政治力という事を行使する事は今のところ少ない気もする。また、いわゆるタニマチがいないので、応援したいと思っている。
 
長妻昭の著書、招かれざる大臣を読んで、心に残った文面。
  
P73
強いものが生き残ったわけではない。変化に対応したものが生き残ったのだ。
という有名な言葉があるが(誰?)「変化に対応できない」のが役所なのである。
 
P78
私が毎日、政務三役と朝からよるまで役所にいるものだから、「大臣は役所が好きなんですね」と、ある官僚が私の政務秘書官に皮肉を言った。「昼に2,3時間ほど来ていただくだけでもいいんですよ」と親切なアドバイスを受けた。
 
P79
大臣は内閣の一員であり、本来は人事権もある。やろうと思えばかなりのことが出来る。しかし官僚はそれを嫌う。また、国家公務員法人事院規則によって公務員は身分を保障されている。
(中略)
私はその習慣、ルールに従わなかった。大臣として、新しいルール、つまり新しい政と官の関係を作ろうとした。さまざまな軋轢があったが、煎じ詰めれば、すべてはこのルールを巡る闘いだったのである。
  
私は、こんな官庁に税金を取られたくない。