陽が暖かくなって来た。そろそろ宿に戻ろう

saitoon2006-02-02

ぐるぐる迷っていた。
だいたいの場所は分かる。だけど正確にはわからない。
たぶん金物のスーク。
ちょっと変わった雰囲気のおじさんがいた。
声をかけてくる。
英語がほとんど話せないくせに、話しかけてくる。
こっちは日本語。ときおり英語が混じる。
よく会話が成り立つもんだ。
 
たぶんこんな感じ
 
朝っぱらから何やってんの?(アラビア語
 
散歩、ってかふらふらしてるんだけど…(日本語)
 
面白い?この辺(アラビア語
 
わかんないよ、朝だから店閉まってるじゃん(日本語)
 
んじゃ、ウチの店見るか?(アラビア語
 
んー、見る見る。(日本語)
 
そっか、そっか。こっちだよ。(アラビア語
 
はいはい。ちょっと待って。(日本語)
 
彼の名前は知らない。でも骨董品屋のオヤジだった。
電気をつけて、店を案内してくれた。
 
なんか欲しいか
 
面白いけどね、スーツケースパンパンなんで買えない。
 
これなんかどうだ?
 
つぶれちゃうもん
 
これなんかどうだ?
 
写真撮っていい?
 
いいよ
 
カシャ(シャッターを切る)
 
チップくれ(これはモロッコの普通の習慣)
 
こんなもんかな
 
もうちょっとくれ(適正なのは日本円で30円くらいらしい)
 
あんま小銭ないんだよね
 
分かった、ありがと。じゃ元気で。
 
オヤジさんと握手して別れた。
骨董品っていうよりがらくた商会って感じだったけど。
なんか、こういう埃っぽさって好き。