警察への不信

9日、環七をスクーターで走っていると捕まった。
 
野方警察署の白バイの巡査部長の清正男って人に捕まった。
 
サイトゥーンのスクーターは25年前のタクト。
本当に50キロ出たとは思えない。
(実際、その後テストしてみたが、あの200メートルの間で50キロは出せなかった。)
抗議をする。一方的に出てるものは出てるとの答え。
速度誤差は無いのだろうか。

高円寺から豊玉まで信号はない。だから車は60キロくらいで流れている。
道路の法定速度は50キロ。
時速51キロで捕まった。
周囲の速度より遅い。高架を越える時は車が後ろから迫ってくる。
怖いから全開で走る。常識的に50キロ近くになるだろう。
 
流れに乗らないで自転車のような速度じゃ危ない。
そんなギリギリ低速違反の取り締まりを、普段から野方署が励行してるとは思えない。
 
たぶん、交通安全週間だから捕まったんだろう。
 
基本的に警察は信頼していた。
もう退職してしまったけど、同じ野方署に田中さんって人望のある巡査がいて、本当にお世話になった。野方4丁目に長く住んでいる人なら、相当知っている話だ。
元々○暴の刑事で心臓を悪くして巡査になったそうだ。その交番には、いつも近所の人がいた。お茶を飲んだり、世間話をしていた。
 
運転上、危険な行為であれば捕まっても仕方がないと思っている。
過去にもあまり文句を言わず切符をもらっていた。
 
だけど今回の白バイ警官の態度は、国家権力って暴力機構の末端の判断による狩りの様に感じた。
 
取り締まりキャンペーンだからか。それなのに昼過ぎになっても肥えたネズミが捕まらないからか。
仕方ないから子ネズミでも捕るか、って感じが伝わってきた。
 
早稲田通りの側道でスクーターを待ち伏せしていたんだろう。
ウサギ狩りでウサギを撃っても、罪悪感は無いんだろうな、って思うと恐怖に近かった。

話をしても、一言も危ないという言葉が出て来なかった。
他も捕まえているんだから仕方がないだろうって話だけ。
その前に捕まえた赤切符を見せて…。赤切符を切られた人の名前と85キロという速度が見えた。
それが、自分が獲物になったように思えた。
 
交通安全週間自体は、歓迎すべきものだと思う。
以前、急いでいてかなり無茶をしていた時に捕まった。
その時は、正直捕まらなかったら、事故起こしているかもなって思ったりした。
だから、多少の感謝も感じながらサインした。
 
実際に安全のためにやっているんだと思う。
だた理想はそうであっても、末端では安全や正義の意識はあるのだろうかと思うことは多い。
正義とか良識が歪曲されて、ノルマと小遣い稼ぎでネズミ扱いされるのは許せるものではない。
 
以前、田中さんに聞いたことがあった、交通取り締まりは、やらないのって…
彼は笑って言った。
俺は弱いものイジメは苦手なんだよなって。

警察に信頼感が無くなったとは言わないけど、協力しようという気は消え失せた日だった。