思い出した。ここが目的地だったんだ…

saitoon2006-05-30

撮影するのは、その時に感じた、言葉にならない印象や驚きを切り取る行為に過ぎないかも知れない。
だけど、感じたものや伝えたいことがあったからシャッターを落としたはずだ。
 
それが、少しづつ言葉に出来るようになっていく。
最終的には、写真は分かりやすい説明が出来るものでないと、優れたものとは言えないかもしれない。
 
余談だけど言語は、コミュニケーションとして最も力のあるものだと思っている。
写真は、それを相互補足する機能を持つ。
補足力として、映像や写真の力は大きい。だけど時として都合の良い解釈がされやすいのが写真。
良くも悪くも、それを操作しうるのは言葉だ。
 
陽がほんの少しづつ高くなる。
砂の曲線はその微妙な日差しに反応して、怪しく見え方が変わる。
砂はピンクががった赤。
ちょっとそそる色。
巨大で顔の見えない体が横たわってる感じ。
太陽と大地が絡んで、風景を作る。
神話はこういう場所で生まれたんじゃないかな。
 
ファインダーの中は、不思議な見え方になっている。
ちょっと、いや、かなり危ない場所だな。
本当に女の肌に見える。
 
一時間半以上、撮影していた。
夜明けから、陽がある程度登るまで。
撮り足りないなー。
最低二日は必要だな。

メルズーガからはじまる大砂丘
ある意味では聖地と言えるかもしれないな。