どうしようか…本日未定

実質上、モロッコの最終日がやってきた。
　
目を覚まして、廊下の先のベランダへ。
まだフェズでも人はそんなに出ていない。
たぶん日本の感覚では、6時半くらい。
　
ベランダから風景を眺めていた。
この時間が結局、本当の生活が見える気がする。
昨日からどうしようか考えていた…朝からカサブランカに行くか、フェズに泊まって朝飛行機で帰るか。
でも風景を見ながら、決めていた。
フェズに残ろうって。
　
異邦人の自分が、ブー・ジュルード門につながっている安ホテルの屋根の上に立っている。
外人がいるなって不思議そうにこっちを見ている。
目が合うと、挨拶をしていた。手を振ってくれた。
胸に片手を当てて、礼を返していた。
　
その笑顔にもう少し、付き合ってみたくなったのだ。
good morning fez。サイトゥ−ンはここにいるよ、なんて気分だった。
　
しばらくそんな、誰かれなく街に挨拶をするのも慣れてきた。
ちょっとづつ人が増えていった。
カメラを持って街に出た。