なんとなく風景がゆらゆらした

saitoon2006-06-16

通りを進む。
雑貨のエリアを抜けると、宝飾品街に出た。
金がショーウィンドに並びまくっている。近づいて見る。なんとなくデザインがこれ!というのが無い。
ジュエリーのデザインはあんまり好みじゃない。デザインはやっぱりイタリアが好き。
 
細い道があったので行ってみる。袋小路の広場。
周囲はやっぱり宝飾屋だった。
そこが終点。
出たところに門があって。十字路になっていた。
 
ガイドブックを見るとスマリン門って書いてある。迷うまでもなく向かう。
人がごった返している門の下に来る。
厚い城壁がつながっている…
 
だけど城壁の中が通路になっていて、市場だった。
鳥や羊の肉がぶら下がっている。奥に野菜が見える。
行こうか、戻ろうか。
他人の台所に入るようで、戻ろうと振り返った。
そこに10歳くらいの少年が立っていた。
 
入ってみなよ、そんな表情で中を指差した。
 
旅の中で、何かに導かれるように進むことがある。
そして、彼に導かれて生のフェズの生活を見ることになった。