市場、ってよりフェズの真ん中に落ちる

saitoon2006-06-17

市場に入った。
そう奥まではない。城壁の内部は若干涼しいのもあるんだろうか、肉屋が多い。
羊の頭があったり、いろんな肉がつるされている。
かなり小奇麗になっている。
建物は古いけど、観光客にはエキゾチックでいい感じ。
 
左に折れて、壁を抜けた。
路地裏と言っていい道に人が溢れるようにいる。
そこには2メーターちょっと程の道幅の両側に食料品屋が連なっている市場だった。
巨大な瓜とキュウリとか、見たことの無い野菜。
 
築地の場外市場と気分的にはそう変わらずに見ていた。
鶏がかごの中にいたり、首を撥ねて血を抜いて売るようだった。
とは言ってもこっちでは普通のこと。特に血なまぐさい感じでもない。
 
日本の流通って、本当に高度化しているのを実感する。
牛や豚を意識しないで肉を食べる。魚を意識しないで刺身を食べる。
味覚とか食感で食べ物を口にするが、生き物を食べているって意識が薄くなりすぎているかもなって感じた。
 
観光地では絶対無い風景だった。
ふらふら入ってきた東洋人なんかかまってくれない。なんか変わったのがいるなって、一瞥するくらいだ。
そのほうが良い。そのままが見たいだけだから。
 
基本的に食べ物の市場。裏通り沿いに延々とつながっている。
野菜はなんとなくわかるんだけど、加工食品ってか肉団子とかになると見当がつかない。
コロッケみたいにそのまま食べていいものなのかわからないんで、買わないでいる。
この辺は敬虔なイスラム教の人が多いみたいで、女の人はほとんどショールを被っている。
雰囲気は活気があるが、危険な匂いはまったく無い。
まず観光客がこないトコだから、スリとかがいないんじゃないかな。