クリーム色の家に迷う

saitoon2006-06-19

市場から一本はずれた道を歩いている。
いつものように家の壁に挟まれた道。
壁は淡いクリーム色。
スペインの白い壁の街の元はアフリカのイスラム移民から始まっているんじゃなかったかな…
最大都市のカサブランカはcasa blanca。つまり白い家って意味だ。
 
子供たちがちょっと離れて見ていた。
住宅地に入り込んでくる外国人なんて、珍しいんだろうな。
でも、そこはフェズ。観光客には慣れている。
手を振ると、側に来た。
 
カメラを指差して、撮ってよって言ってくる。
いいよ、
日本で言う石とびのような遊び。道に丸を書いて、その中をうまく飛んでいくあれだ。
遊びながら写真を撮っていた。
しばらくすると、お姉ちゃんらしい中学生くらいの歳の女の子が出てきた。
弟たちが外国人と遊んでいるのを見て、ちょっと戸惑っている。
出来るだけ普通に振舞いつつ、いい人か悪い人か普通に微妙な笑顔で探っている感じ。
 
外国では、相手の気持ちとか感情の変化を敏感に感じる。
たぶん日本人と違って、自分の陣地的な意識が彼らは少ない。
だから懐に入れるから、しっかり見る。
おおらかさがまったく違う。
 
そろそろ、行かないと。今日一日しかない。
子供たちにありがとうと言って、白い壁の街を後にする。
ちょっと見ると大通りが見える。もう食品の市場は途切れている。
陽の向きで、旧市街の方向はなんとなく分かっている。
大通りは服屋街になっていた。まあファッション街なんだろうか…
でもジュラバとかが主体って事はもっと地味な衣料品街ってことなんじゃないかなって思った。
 
たぶん新市街に行けば、今風の服も売っているんじゃないかな…。