警察から見ると、違反者なんて異教の奴隷なのかもしれない

以前、野方警察署の白バイ警官の清正男さんって人に環七で時速51キロで捕まった話をした。
結果的に、累積免停になって、府中試験場で一日講習をしてきた。
 
府中試験場には教官って呼ばれる人がいっぱい。しかもみんな定年後って感じのお爺さんがほとんど。
そしてほとんどが男。ってか女の教官は一人も見なかった。
講習は、4時間くらい。そして体験講習が実質1時間くらい。
 
この体験講習が凄い。交差点で、信号の旗振りをしながら、歩行者の動きを見るというモノ。
正直、良い勉強になった。
にしても、一つの交差点に12人も旗振りがいるって設定はどうかと思う。
自分でやりながらも、新興宗教の慈善活動かよ!って思ったほど不気味だった。
 
他にも驚いた事は、講習を受けると、違反点数が無くなって、違反歴も点数的には消えるって事。
中世キリスト教の免罪符を彷彿させるシステムには驚かされる。
教会に寄付すると罪が軽くなるってアレとあんまり変わらないって思った。
キリスト教会が、交通安全協会に変わった現代の免罪符に見える。
 
警察って組織に自分がいたら、こんなおいしいシステムはどんどん拡大するに限る、って思う。
集金の必要性に応じて、車や白バイっていう狩猟システムを動かせば、獲物はどんどん捕まえられる。
獲物はいなくならないんだもん。
多かれ少なかれスピードは法定速度より高くなる。つまり入れ食いの狩りなわけだ。
養鶏場みたいだ。
 
殺さず、羽をむしって離すんだけど、何度も捕まえた獲物は、講習って集金システムに乗せる。
そうすると、定年後の一般職員の仕事先も確保できる。
 
ちょっと講習中に教官と取締りに関して話した。「昔はそんな捕まえ方しなかった」って話が帰ってきた。
さすがに定年後の仕事だけに、良くも悪くも会話が緩いし、本音に近いところの会話だと思う。
 
違反者なんて異教の奴隷扱いかもしれないな。
「生かさず殺さず」って服従者の扱いを言い放ったのは、徳川家康だった。
やっぱ権力。
 
法的に暴力を正当化して行使できる組織は怖いなー。
本当に怖い。