サイトゥ−ンの一番長い日
４月３日の朝
彼女と高田馬場で別れる。
見えなくなるまで見送ってくれた。
いつもの事だけど感動する。
無事に戻ってくるよって心から思った。
寂しい思いをさせる分、いろいろなものを得てくるよ。
高田馬場のプラットホームに上がる。
ここからは一人。
ちょっとだけ胸を張った。
軽く深呼吸する。
行って来るよ！Arround the world.
アイの実のような気分になって
スカイライナーに乗っているとあちこちからメールが来た。
気にしてくれる人がいるのは本当にうれしい。
帰る場所があるんだなって、ちょっと涙が出た。
飛行機のチェックイン、満席だと言われて席は通路が取れないとの事。
普通の席での太平洋横断。
ビジネスクラスに席が変わる希望は消えた…。
実際乗ってみると、けっこう空席あったけどね。
空港でゴールドカードのラウンジで一休み。
かなりちゃちいね、citiカードのラウンジ。
搭乗30分前。通路にマッサージイスがあったんで、10分ほど揉んでみる。
やらないより良いね♪
搭乗直前、JALカードを忘れたのに気がついた。マイルもらえないかもしれない。
AmericanAirline176便に乗り込む
なんか中途半端に広い席があった。ビジネスとエコノミーの間。
基本的に日本人クルーがいない。
隣は気のいいメタボなおじさん。
焦った、まったく英語が聞き取れない。
語学力がかなり落ちてる。
そんな焦りを感じつつ飛行機は離陸したのだった。
機内の映画を見た。
I am regend
ウイルスで人間がゾンビ化するNYに一人残されて研究している科学者が孤独な中でワクチンを開発するが、ゾンビに殺される話。
映像はそれなりに派手だけどストーリーはつまらない。
孤独感と悲壮感で、もう日本に帰りたくなった。
意外に簡単にホームシックになるもんだね。
その後、「P.S. I love you」って映画見た。
若いエッチ好きな夫婦の旦那が事故で亡くなって、その後友達の支えで元気になっていく話。軽いテレビドラマっぽくて言うことは何もない。
んな事しているうちにダラス空港に到着した。
あと1フライトしてメキシコ。ホッとしてホットドックを食べる。
かなり不味い味。ローファットミルクとで8ドル。
それで終わったと思ったら、メキシコ行きの飛行機がキャンセルになってた…
現地時間で12：05発のメキシコ行消えていた。
出発ゲートの待合席で待っていたらいつの間にか、乗るはずの飛行機が時刻表から消えていた。
さっき時間を現地時間に変えたばかり…
1時間遅くしてしまったと思った、飛んでしまったと思った。
初日からミスったか！と思った。
でもそうじゃなくて、欠航だった。
それだってビックリだ。ちゃんとアナウンスしたのかな？
天気は晴れで、ハイシーズンでもないのに何で？
とりいそぎ、カウンターに並べた。
30分くらい待って、黒人のオバちゃんと交渉。
14時50分のモンシェリー行きの飛行機に乗り込んで、16時過ぎのメキシコ行きに乗り換える。18時過ぎに現地着のチケットに変更される。
5時間遅れだね。
メキシコ湾沿いで行ったり来たり。
空は晴れている。
今現地時間で13：15。日本時間は深夜03：15。
眠い…
ご飯くらい出ると良いな。
14：25、ダラスからモンテレイに出発。
小一時間のフライトだった。
到着ロビーの女の子が、目のクリクリしてて可愛い子だった。
話しかける「トランジットなんだけど、ちょっと外に出て良い？」英語で。
まったく通じない。
スペイン語だと何だろう…
Este airporto estoy transit.
聞いてみる…
やっぱ通じない。正確に言うとちゃんと話していない。
仕方ないんで、空港の外に出ないでそのまま乗り継いだ。
後になって出てくるんだけど、これが最初の悲劇の引き金を引いたかもしれないね。
メキシコ空港に到着。
メキシコへの入管はモンセレイで済ましているから、特にやることはない。
そのまま通関を済ませる。
通関に手間取った訳じゃないんだけど、スーツケースが届いていなかった。
半分、やっぱなーって感覚と、ザケんなamerican airってのが交錯する。
勝手に飛行機キャンセルしたくせにいわゆる侘びはなかった。
よくある話じゃんくらいの意識が伝わってきた。
いいよ、怒るほど飛行機に乗ってないわけじゃない。
二度と乗りたくないと思ったのが確実になっただけだから。
ロストバゲッジはたぶん、メキシカンエアの勘違い。
だって見たもん。モンセレイに到着したときに自分の荷物が外に出されるのをね。
投げてた…カメラ入れないで本当によかったと本気で思った。
次の日、留紐の金具まで壊して送ってきてくれた。
文句言えるのかな？
