saitoon2008-05-24

朝起きた。
かなり疲れが残ってるみたいな気がした。
どうしようか考える。
疲れをとるのに一日留まるって手もある。
一泊25ユーロだしね。ベッドもシャワーも快適だしね。
ただ食べ物だけは飽きた。
普段みんな何食べてるんだろう?
駅前の中華もいつやってるのかわからないし。
大体この街の店はやってるのか閉店なのか分からないくらいの店が多い。
時計は8時。
カーテンを開けてベランダに出る。
雨がほんの少し。
 
とりあえずモレーノへは行けないと思った。
勢いでここまで来てる。
この先の移動手段が分かっていない。
コンスエグラはバスしか公共交通がない。
トレド行きのバスはそこそこあるみたいだけど、次の街、コルドバにどうやって行けばいいか全く分からない。
まず、コルドバにアクセスのある街に行かないと、どうしようもない。
 
とりあえず移動しよう。しかし面倒くさい。
シャワーを浴びて体を温める。
そんでもう一度外を見た。
青空が広がってた。
 
予定はリセット。
 
行くよ!丘の風車へ。
待ってろよ!ペドロおじさん。
20分で荷造りを済ませる。
なんか荷物が重い。何か荷物が増えてる。
たぶん紙とかシャンプーとか。
カートも壊れかけてるし、靴もヤバくなってきた。
でもいいや。
とりあえずぶち込む。
 
10時頃、階段を下りてバールへ、チェックアウトしに。
したら何でかお客がいっぱい。
午前10時に、おじさんたちが酒飲んでテレビ見てた。
土曜日だけどね。でもさ…
 
丘行くんで荷物預かってくれる?
ああ、そっち出しておいて。気をつけて。
ありがと。
な感じで出た。
Tシャツ一枚なのに、出てから気がついた。
風は朝の風。涼しい。
でもいいや。歩けば暖かくなるさ。
 
歩いてると一瞬丘が見えた。
そのままショートカットしようとそっちへ。
100メートル歩いて見て気がついた。
たぶん違う。
歩いているおじいさんに聞く。丘行きたいんですが、
ここまっすぐ行って、そこを左、んで教会を左。って言ってった。
細かいところは分からないけど、ポイントを聞き取れるようになってる。
 
行ってみたら、昨日帰った道。
ペドロさんの風車に一直線の道。
 
ガンガン登る。空が開ける。
青い空に、白い風車がまぶしいね。
途中で会ったおじさんが、道路じゃなく轍を行けって教えてくれた。
そこを進む。
崖と岩と歩き踏み締められた道。
たぶんこの風景は、この風車が動いてた時代に近い風景だと思った。
つまりガソリンが無かった時代の風景。
それが見られた事にちょっと感謝した。
 
古城を通り過ぎた先に、昨日行けなかった、奥の風車が見えた。
 
14時にホテルを出る。
15時半にマドリデホス行きのバスに乗る。コルドバに本当にいけるのかは知らない。
だってホテルで聞いても、マドリデホスからの予定は分からないって。
それに土曜だから本数少ない。日本じゃ考えられないんだけど、日曜は百貨店も閉まってたりする。
 
シエスタに週末お休み。んでちゃんと並ばない。みんなバラバラ。
だからもあると思うんだけど、女性の気が強い。
それがたぶんスペイン。
 
バス停には時刻表も書かれていない。でガイドパンフに乗ってた時刻のバスに乗った。
トレド行きとか書いてある。聞いた、マドリデホス行く?
行くよ。荷物積んで乗る。
運転手に聞く。コルドバ行きたいんだけどって。
はあ?
マドリデホスで乗り換えようと思うんだけど。
タクシーの運転手でもないのに彼はちゃんと教えてくれた。
手としてはバスでCiudad Real かJuenまで行け、んで電車に乗り換えな。
何時にバスがあるかは分からないから、マドリデホスで聞くほうがいい。
 
大感謝、道は見えた。と思った。
マドリデホスのバスステーション。
ちっちゃい。かなりちっちゃい。コルドバ行きなんてないみたい。
駅の一部がバールになっていて、普段着のオバちゃんがやってた。
また気の強そうな、怖そうなオバちゃん。
お客は男ばっかり6人。4人はトランプしてた。
 
初め色々聞いてもそこの表見なさいな、って感じ。
とりあえず色々聞いて、何とか教えてもらう。
ホッとしてお酒を頼んだら、急に親切になった。
で色々詳しく教えてくれた。
まあ、基本的には割り切ったいい人。
それにしても、この国昼から暇そうにしている男がやたら多い。
 
1時間後、順調にシウダットリアルへ。
バス停で鉄道駅を聞くと、親切なルーマニア人が送ってくれた。
ちょっと泣ける。
午後6時。コルドバ行きの切符を買う。
10時半しか無いって。
はあ?何でよ。
ベラベラベラって返事。
分かりましたよ、何言ってるのか知らないけど。
近くのカフェでパソコン打ちながら時間をつぶす。
 
11時半、コルドバ着。
駅でホテルを聞く。
近くのホテルへ。一杯だって。次も、その次も、12時過ぎた。
何でか分かった。
フェリオってフラメンコっぽい一週間続くお祭りの初日みたい。
直撃で当たってしまい街中ホテルは一杯みたい。
深夜1時半。
10軒くらい回って諦めて、駅で泊まろうとしたら駅も閉まってた。
初めて焦った。暖かかったら公園で寝るのもあり。だけど結構寒い。
フリース捨てないで良かったと思った。
仕方ないんで最初のホテルへ。ロビーで休ませてくれないかな…
だめーって言われる。
そりゃそうだ。
提携してるホテルに聞いてみるて電話してくれた。
200ユーロならあるって。5つ星で週末だからって。
いいよ、選択肢ないもん。
そして、コルドバの最高級ホテルに泊まる。
 
はっきり言って高いラブホテルみたいだった。
 
なぜかガラス張りのバスルーム。ジェットバス付き。
シャワーが2つも付いてる。
トイレも黒ガラスで仕切られてる。
 
どっちもガラスだから隙間がある。
トイレは匂いが漏れるだろうし、シャワーはお湯が漏れた。
そんでタオルが新品みたいに水を吸わないタオル。
だから床が水浸しになる。
 
洗面所は四角で浅い。洗濯しづらい。
 
普通に寝る人にも使いやすくしてほしい。
文句たらたらで寝た。