さよならメルズーガ、サイトゥ−ンは地中海に戻るよ

saitoon2008-06-06

朝、ちょっと寒くて起きる。たぶん3時頃かな。
テントから毛布をもう一枚取り出して掛けた。前もそんなで十分だった。
 
また寝る。
朝5時半頃、ドナルドが目が覚めて、その気配でまた起きた。
誰も起きてない。フランス人はテントで寝ている。
 
なんかね、怒りが収まらない。
ちょっと水が残っているペットボトルがあったので、奴らのテントに投げつけた。
誰か起きてきたら、出てきたタイミングでぶん殴ってやろうと思ってた。
二度と日本人舐める気がしないようにしてやりたい。
 
サイトゥ−ンも子供みたい。
 
で、誰も出てこなかった。
仕方ないんで、隣の調理場のテントに入る。
新しいミネラルウォーターがあったんで、投げたペットボトルの変わりに持って帰る。
ドナルドはまた砂丘に登りたいって。
夜明け前で明るくなってるし、涼しいんで良いかもね。
 
正面の高い丘でなく、左の低い丘へ。
意外に良かった。やっぱり太陽の光はすごい。
 
ちょっと冷静な感じの写真が撮れた。
砂丘は楽しい。ゴミみたいな奴らを少しだけ忘れた。
 
1時間くらい遊んで戻った。
朝食が出てきた。
チャイとパンとチーズ。なんか味のしないスープ。
キャンプ一泊300ディナール、なんか腹立ってきた。
 
その後、ラクダに乗って帰る。
アントニオ兄弟が喋りながらラクダを引いてるから、ラクダの上から静かに歩けって言ったらしばらく大人しかった。
だけど結局また話し出す。
 
ホテルに戻る。
ホテルの部屋なんて付いていない。
とりあえずシャワーを浴びる。
10分で浴びて、ドナルドに譲る。
 
玄関にワンボックスのトランスポーターが停まっていた。
ドライバーを見つける。一緒のツアーのフランス人のお迎え。
またダラダラとベルベルトラックを待ってられるか!
「リッサニまで行きたいんだけど、乗っけてくれないかな?」
って聞いた。
後ろから、俺がマネージャーだが何か用かって聞かれた。
サイトゥ−ンをマラケッシュまで送ってくれたアブドラテフとそこで会った。
 
面倒なことは、極力避けたい。短時間でOKしてもらいたい。
手段を選んでいる場合じゃない。
ラズロックさんの名刺を出した。
旅行関連だったら、それなりの人との付き合いがあれば、たぶん信用される。
 
アブドラテフはフェズの人だった。
ラズロックさんを知ってるって。
OK乗れ。マラケッシュまで送るって。
 
ある程度コントロールの効く交通手段を手に入れた。
リッサニヘバッテリーと充電器を取りに寄ってくれるって。
 
結果的に、リッサニで悪のムスタファに落とし前をつけた。
そりゃそうだ、届けてくれた人へのチップって要求してきやがった。
ラズロックさんが言うわけがない。
茶店の女を遣りたいだの、砂漠で襲っただのコンドーム無いかとか下らない事ばかり言いやがって。
 
本当なら、店ごと燃やしてやりたいが、こっちも帰られなくなっちゃうんで止めた。

その日は砂漠地帯の岩の近くに泊まった。
ホテルはアブドレテフの友達が経営しているらしく、建物の写真を撮ってくれって頼まれたんでお礼もあって撮ってあげた。
疲れてワインを飲んで二日酔いになった。