北極圏は寒くないのだった

saitoon2008-06-30

朝、10時頃に起きる。
疲れてるなってのは感じてた。
 
なんとなく起きられた。
とりあえず朝食。
ブッフェ式。なんかオスロのホテルと似てるなって思う。
メニューもだいたい同じ。後から分かったけど同じ系列のホテルだった。
 
レセプションに客船の港に行く方法を聞く。
11時に来るバスに乗ればいいって。
準備は出来てる。スーツケースに積めてある。

玄関にお客さんが大勢待ってる。
ほとんどが年配の、社会をリタイアした人みたい。
たぶんみんな行き先は同じ。
 
キルケネスの気候は日本の4月くらいだった。
北極圏の夏は陽が沈まないからこんなに暖かいとは想像出来なかった。

思った、良い季節があるところだから人は住んでる。
年中寒いところに住んでいる人間ってかなり少ない、エスキモーとか。
  
飛鳥やミコノスからのスターフェリーとかしか比べられないけど、コング・ハラルドは客船としては大きな船じゃない。
ただ定期便として貨物運輸も担っている船と聞いていた割には、かなり豪華な作りだと感じた。
客室は船首にスイートが2部屋。あとは5畳くらいの二人部屋が200くらい。窓ありと窓なし。
まだ人が動く前に無人のラウンジを撮りに行った。
 
エンジン音がほんの少し大きくなった。
静かな海にかなり綺麗な波が起こった。
恐ろしく綺麗な波に良い船旅の予感。
乗船後、初めてのカットを切る。
定刻通りにゆっくりと出港した。
 
船は意外に早い。
というか遅くはないって感じ。

フィヨルドをはじめて見た。
深い入り江が波を止めて湖のような海面を作り出していた。
遠くの入り江は島のように見えて、スイスの湖とかそんなイメージ。
でもたぶん中国の桂林とかも同じ感覚じゃないかな…
美しい風景って結構世界共通な気がする。

それが次から次へと変化していく。
こういう風景があるのか…と感動した。
 
たまに思う…
最大限にカメラを使い切る自信はあるけど、写真に写しきれない風景ってあるね。
そういう風景が一週間続く。
レンズや画面を通して、どれだけ伝わるかな。