ユーロスターで海を越えるのだ

ユーロスター、パリとロンドンを結ぶ弾丸トレイン。
そんなイメージを持っていた。
パリの北駅から出発する。
チケットを買いに行った。並んでいるんだけど、並んで買う。以前ネットで航空券を買ってひどい目に遭っている。やっぱり対面で買う方が確実。
カウンターで安いチケットがあるか聞く。
早朝は安いよって。片道なんだけどって聞くと、往復の方が安いから、往復買って片道捨てる方がいいかもねって。
　
こういう対応は、webのフォーム画面では探せない。
結局、早朝の激安チケットを購入。
　
オペラ座へ行ってみる。
中には入らなかった…時間がなくて落ち着かなかったからかな。
建物の外でカメラを構える。重厚な装飾が施された建物の上に天使が立っていた。
なんとなく気になってカメラを向ける。
とたんに曇りから晴れ間が出る。
天使の後ろに虹色の雲。
小さな奇跡はよく起きる。
　
初めて知った。
イギリスとフランスには時差がある。
ユーロスターは、午前6時発。
乗ってみて思った。新幹線に比べたら、ずいぶんお手軽。
ふつうの特急列車だよ。
それがフランスの田舎町を通り抜けていく。
スピードもそこそこ。の割にゆれるね。
軽い雨。
空が、どんどん変わる。
　
通路を挟んだ席には、女の子が一人。
横になって寝ていた。
ちびTだからか、背中からちょっとお尻まで丸見え。
目のやり場に困り、自分も寝た。
　
時計は午前8時。だけどロンドンは7時。ちょっと得した気分。
セントパンクラス駅。一応国境。イミグレがある。
イギリスっぽくない、ハイテクな建物。