バンコクで湿度の壁に苦しむのだ

バンコクに関しては何も考えていない。
どこに行くかも、考えていなかったのでネットで調べてみた。
 
お寺巡りか、買い物か、夜飲みに行くか。
そんなことしか浮かばない。
 
とりあえず旅の疲れもあって午前中はホテルでネットを見ながらゴロゴロする。
やっと、気持ちを集中させて外に出る。
 
…とてつもなく暑い。
ロンドンの寒乾いた空気から、40度のほぼ湿気の中へ移動したわけだから、身体にはかなり厳しい。
身体も疲れているし、下手に無理したら倒れるなって思ったほど。

そうだ、ワットポーに行ってマッサージをしよう。
そう思ったのが14時頃。
気だるく出かけたのが、15時頃。
モノレールに乗ってチャオプラヤー川に出て、水上バスに乗った。
海沿いを行けば涼しいと思ったのだけど、
結局ワットポーに着いたのが5時。
閉まっていた。
 
まあ、良いやって感じで周辺を歩く。
裸で寝てるおじさんや、なんだか分からないけど連んですわっている兄ちゃんとか多い。
別に危険は感じないけど、なにも楽しい事がない日々を送る人達っぽい感じ。
 
言ってしまえば自分が生まれた、東北の田舎町で似たような雰囲気があった。
けっこうその雰囲気は嫌いだった。
 
ちょっとしたマーケットが見えたりする。
小さな子供がバドミントンをしてた。
世界のどこに行っても子供は元気に遊ぶ。
 
もし子供が元気でない場所があれば、そこはかなり歪んでいると思う。
ちょっと写真を撮りながら、だんだん元気になる。
 
よし、ご飯を食べに行こう。
 
タクシーを捕まえる。
毎度のことだけど、値段を交渉。
ほぼ言い争いみたいになる。
 
やだな、暑くてベタベタしてるのに。
話すのも嫌になって、歩くことにする。
 
でも遠くて無理だったので、トゥクトゥクをつかまえて移動した。
地名も住所も書いて渡したのに、なんだか分からないところで下ろされた。
フアランボーン駅の近く。
 
だからバンコクは疲れる。
 
また歩く。
たぶん1キロもない。でも湿度で体力が消耗する。
20分くらいゆっくり歩いてやっと店に着いた。

ソンブーンレストラン。
超有名店だけど、一度はカニカレーを食べたいと思って行った。
 
うーん、美味。
手をベタベタにして一人で食べる。
 
店を出ると陽が落ちていた。
それでも、暑いのは変わらない。
 
やっとちょっとだけ、タイも悪くないと思った。
 
タクシーでホテルに帰った。
シャワーを浴びて、エアコンの効いた別途に身体を投げ出す。

ちょっと浮かれて、夜飲みに出ようかと思ったりした。