アティトゥラン湖の午後は雨

現地は2日
 
翌朝、夜明けとともに目が覚める。
正確に言うとニワトリの声を聞いて起きることにした。
なんか寝られなかった。
たぶん昨日船に乗り遅れた緊張感から来てるんじゃないかな…
 
デル・ソルの女将さんから聞いてた、湖が綺麗に見える場所に歩いていく。
宿から15分くらい。てくてく歩いていく。
ちなみにアティトゥラン湖は、世界で最も美しい湖と言われている。
 
うん、確かに美しい。普通に行って見て美しい。
だけど、富士五湖も負けちゃいないと思った。
あの手の形の山を後ろに抱いた湖は美しいよ。
 
お洒落な貸別荘があったり、別荘地に迷い込んだりしながら朝の時間を楽しんだ。
 
7時くらいに戻る。
洗濯をして、屋上に洗濯物を干した。
 
9時頃に宿を出る。
とりあえず朝ご飯を食べに。
その後、村岡さんが薦めてくれた○○へ行く予定。
アジャって日本料理屋をやってる人に会いに。
写真を撮りながのんびりと、町の中心へ向かう。
時たま、意識してなんだけど地元の住宅街へ入っていく。
 
50年前の日本みたい。
建物は立派じゃないけど、取り囲む空気が柔らかい。
 
サンタンドール通りの真ん中くらい。
人が一杯入ってるレストランへ入った。
 
朝と昼のランチの違いがない。
なんでtipico de panajachelってのを注文する。
意味はパナハッチェルの郷土料理的な意味。
 
パンとバナナと味のついた豆とハムかな…軽い肉とバナナの揚げたもの。
うーん、正直あんまり美味いとは思わなかった。別に不味くもないけど、たぶん揚げバナナに慣れてないのかもね。
 
あと向かいのお客さんが飲んでいたパイナップルジュースを頼んだ。
こっちは旨かった。
 
ちょっと時間が早い気がして、通りを突き当りまで行く。
湖の畔は公園になってる。
屋台のお土産屋さんが並んでいた。
 
畔に沿って左へ。
しばらく行くと朝見えた船着場に着いた。
南の島のような、葺屋根の吹き抜けのレストランが並んでいた。
食べ物は豊富。
先進国の観光地とあんまり変わらない雰囲気。
 
去年の世界一周で、日本人がイメージする発展途上国なんてもうないかも知れない。
 
定期便の船の桟橋に戻る。
少し雲が厚くなった。
○○に到着する頃、少しづつ雨が降ってきた。
船に乗った。
11時頃。各港止まりなのでゆっくり。
30分でやっと到着した。
 
ちょっとだけ雨がパラついてる。
カメラを持っていると気が重い。
 
港を降りると、何もない。
丘の方に向かっていく細いセメントの道がひとつ。
上って行く。
左は畑。右は鶏の放し飼いみたい。
 
バーなのかな、雑貨屋なのかな…セメントのウチがあった。
おじさんが話している声。
しばらく歩くと道路に出た。
 
通りすがりのおじさんに場所を聞く。
○○って教えてくれた。
 
勘違いして、ひとつ先の港で降りちゃった。
もう!メモしろって自分に言い聞かす。
 
トゥクトゥクが走ってきたんでつかまえる。
○○行きたいんだけど。
 
乗れよ、って感じ。
短髪の19歳くらいのにいちゃん。
 
アスファルトなんだけど、でこぼこ道を隣町へ。
なぜか相乗りでおじいちゃんが乗ってきて、途中で降りた。
よく分からないけどいいけどね。
 
軽い雨の中、○○の中心へ。
教会と広場と屋外のバスケットボール場。
 
原っぱのようなサッカー場もあった。
 
繰り返すけど50年位前の日本みたい。
そこは現代の東京みたいに便利で機能的ではないけど、体質には合ってるかもしれない。
たまに停電するけど、水道は問題ないし、一番は人工的でないところ。
 
新しいとか古いとかあるけど、公共施設はちゃんとある。
サイトゥーンは高度化した社会に住むとストレスが溜まっちゃうのでこのくらいでも良い。
 
結局、アジャの中には行っていない。1時に開店のはずだったアジャは店の前に行ってみると3時開店になってた。
待っても良かったんだけど、昨日みたいにまた船が終わると洒落にならないので帰った。
たぶん、また来られると思ったからかな。
 
軽く雨が降ってる。
傘を差している人は半分もいない。地元の人たちは一応雨宿りしているけど、あんまり傘を持っていない。
そんな緩さがとても良い感じ。
 
小雨の中、桟橋へ。
午後4時。あまり人の乗っていない船でパナハッチェルへ戻る。
到着してマンゴーを食べて、運転手さんとお店で写真を撮った。
 
サンタンドールは雨。ちょっと濡れ気味。
お土産を探しながら歩く。
 
昨日気になったアクセサリー屋へ行く。
ペンダントトップとチェーンを買った。
 
雨が小降りになったんで、通りを帰り道に歩く。
○○さんに会った。
 
縁があるのかもね。
今日はEl Solに泊まるらしく、トゥクトゥクで一緒に戻った。
 
宿に戻って気がついた。朝干した洗濯物は屋上でずぶぬれになっていた。