本当の日本の姿3

今、欲しいものは何だろうか。
 
若い世代の多くが、フリーターや派遣社員など将来が保証されていない仕事に就いている本質的な答えがここにある。
 
子供の頃から働く親の姿を見てきて、親の仕事の価値をどう見ているのか。
サラリーマンになって、家庭をそこそこにして夜まで働いている姿を、母親がどう見てきたのか。
あるいは稼いだお金をどう使っていったのか。
 
トレンディードラマと呼ばれた、感情をコントロールできない大人が結婚後に不倫を謳歌する番組が流行していた。
自分の親もそんなモノだろう、なんて声が良く聞こえてきていた。

そんなことを、子供達は見て、考えて育っている。
 
バブルの世代を頂点に、経済最優先主義の興隆と瓦解を家庭や学校を通して見てきたのは、現在の20代の世代。
 
たぶん無意識に、彼らは経済優先で働く功罪を見ているとは思う。
それでも、自分の居場所が見つかっているかといえば、ちょっと分からない。
 
今の日本で経済力以外の、自信に繋がるパワーはなんだろう。