北極圏に行ってきた

北極圏に行ってきた。
二度目。
デンマークとオランダに寄ってきた。
デンマークの人口は約500万人、オランダは確か1200万人。
いずれにしても東京一つの人口くらい。方や半分にも満たない。
日本の1/20〜1/10くらいで国家が成り立っている。
日本は小さな島国だと、日本人は言っている。でも外国から見ると一億人を越える人口の日本は小さな国ではない。
 
旅の終わり、オスロで一日過ごした。
オスロノルウェーの首都。
中心市街に関しては徒歩で20分あれば端から端へ歩ける。
住宅街を全て含めても練馬区位の大きさだろうか。
 
AnkerHostelに泊まった。
それは単に安かったから。それと手っとり早くオスロを把握したかったから。
 
到着してすぐ、ホステルに向かう。
いつもなんかやだな〜って思ったりする。
まあ、そりゃそうだ。
 
よく半年弱も旅してたもんだなって、苦笑いする。今だって出来ると思うけどね。
高いモノを持たなきゃ、楽しく行ける気がする。
 
宿で出会ったのが、仕事を探しにノルウェーにきているアルバニア人のおじさん。
やっぱり仕事を探しにきているギリシャ人のニコ。
みんながフレンドリーではないけど、ちゃんとしている感じがする。
 
たとえばアルバニア。そしてアルバニア人
彼らのことは知らない。彼らの国も知らない。その知らないことが疑いや不安を引き起こす。
 
彼と話した。
アルバニアはイタリアからアドリア海を越えたところにあるって聞いた。それはいくつかのガイドブックに載っているんだけど、記憶に薄く残っているだけ。
なんとなくエーゲ海のような美しい写真とかの記憶。
それだけ。
 
そんな国の彼が、北国のノルウェーオスロに仕事を探しにきている。そしてオスロは寒くて、ホステルは小綺麗だけど明るくはなく、新しくもない。
そんな部屋で、彼と出会う。
そして彼は難しい顔をしている。
 
だけど、彼はビールをおごってくれた。
見ず知らずの日本人が同じ部屋にいたから。
それで信じられるかって言うのは別の話だけど、少なくとも悪い奴の可能性は高くはない。
なんとなく、そんな勘が働いたりする。
 
だから、サブカメラは鍵もかけずにスーツケースに入れたまま出た。
正直、もう仕事の撮影はおしまい。
今一番大事なのは撮影機材じゃなく、撮影した写真。コンピュータに入っているデータ。
 
だからPCは持って出た。でも以外に歩くには重い。そして足下は滑りやすい。
失敗したな〜って考えつつ。