白い寒さから、黒い寒いところへ

16日
午後1時半キルケネス発。
午後3時半オスロに到着。
列車に乗ると、キルケネスとは全く雰囲気が違う事に気がつく。
難しい顔をした人が多い。その気配が都会の感じなんだろうな。
 
でもさ、不思議。
キルケネスは辺境だけどいわゆる街だし、人が住んでいるには変わらない。
例えば、新宿と旭川を比べたらどうなんだろう。
やっぱり東京は、みんな難しい顔してるとして、旭川もそんなんだろうか。
 
普段オスロって雪降らないんじゃないかなって思った。 
だってさ、歩道凍ったままになってるから、転んで怪我しそうな感じだもん。
日常的に雪が降る都会なら、もう少しましな対策考えるでしょうよ。
こんなものなのかな〜?
 
で思ったより早く宿に着く。
アンケール・ホステル
部屋には行ったら、目つきの鋭いアルバニア人のおじさんがいた。
 
キルケネスのスーパーで買った肉と葡萄と卵サラダ、それにホテルの朝食から持ってきたパン。
それで昼食にする。
ご飯食べようとしたらビールをくれた。
 
街を理解しようと思ったら、ホステルは分かりやすい。
ただし庶民的な街って意味だけど。
 
美術館が18時までだったので行ってみる。
やっぱりムンクを見に。
でもさ、いい絵がない。一枚くらいがつんと来るのがありそうなものだけど。
 
「叫び」とか「マドンナ」とか何で名作なのか分からなかった。
それでも叫びは好き。画力としてとかでなく、あのキャラクターが好き。
 
そのあと市庁舎に行ってみる。
豪奢な建物。現代の王宮であり、民主的に選ばれた期間限定の居城のようだった。
 
何だろう…荘厳といえば荘厳なんだけど、絵は好きになれない。
何なんだろうな、この趣味の合わなさは。
でも庁舎内を歩き回る。
市庁舎のベルが鳴る。 
鳴ったと思ったら食事会に入ってくる人達とすれ違う。
北方向に歩いて行くと、議会。
後ろからテレビカメラ。収録してるのかもね。
で、席には上着とかノートとか起きっぱなし。
って事は、議会の最中で、食事休みなんじゃないかな。
 
その空いている議会場を突っ切って行く。
なんか入ってみたかったから。
たぶんスタッフの人達が残っているんだと思うんだけど、何も言わない。
 
でもって向かいの港へ。
そこはほぼ山下公園と同じ感じ。
 
でカールヨハン通りを抜けて宿に向かう。
腹が空いたので、良い感じの料理屋を探す。
けどないので、宿近くのケバブレストランに入る。
 
北欧でのケバブは日本での中華みたいな親近感。
やたらケバブやさんがある。
ガツンとしたボリューム。
でも美味くはない。
 
帰って部屋に戻る。
ニコって、可愛い感じのギリシャ人の男の子が相部屋。これにアルバニア人が二人。オーストラリア人が一人。
ニコとアルバニアの二人は、仕事を探しに来てるんだって。
ヨーロッパもあまり景気よくないみたいなのが、こういうところで分かる。
 
ベッドに横になった。
カメラとかベッドの下に置いたけど、それくらい。
そのまま寝てしまった。