“君子危うきに近寄らず“を考えた3

感情はどうしてコントロール出来ないのか。
 
それは、感情の高揚には麻薬のようなものだから。
たとえば、全力で走ってみる。あるいは野山で大声で叫んでみる。
とりあえずスッキリする。
これは澱んできた体のエネルギーを動かす事で活性化するから。
 
気持ちが高ぶって言い争いする人がいる。よせばいいのに言い争いを続ける。体内のアドレナリンが増えて、感情がコントロール出来ないという例。
 
そして「危うき」の正体がこれ。
 
多くの場合、言い争いは相容れないものを無理矢理同化する話だったり、自分の持っている意見を聞いてもらいたかったりする事なんだけどね。
それがうまくいかない不安とか、話を聞いてもらえない寂しさとかが形を変えたものだったりする。
 
つまり、「危うき」というものはその不安を裏返したもの。それを受け止めず、目を背ける事なんだと言える。

君子危うきに近寄らず

名言です。