ドミトリーでスイスの女の子と二人になる

夜明け前に、バスに乗って、ウルルサンライズを見に行く。
昨日の夜中よくなった日本人の、〇〇さんと一緒に。
ツアー客も多く、夜明け前から300人くらい展望エリアにいる。
 
さすがにちょっと人が多くて、気分は出ない。
Tシャツに、長袖シャツでちょっと肌寒い。
でも太陽が出るといきなり熱くなる。
 
バスの駐車場から、太陽の昇る方向を見る。
空が白んでいるというよりは、空が輝き始めるという感じ。
 
太陽が出る直前がこんなに美しいのは初めて見たかもしれない。
絶対に日本では見られないだろうという位の輝く空。
何が違うんだろう。
 
太陽が出た後は、サンセットが逆になったような感じ、濃く色が乗った空がだんだん普通の朝になっていく。だんだん面白くなくなるのだった。
 
サンセットドライブを見て、8時にロッジへ戻る。
昨日スーパーで買ったビスケットやハムとコーヒーで朝食。
9時半頃にウルルへ行くバスへ。
レセプションで登れるか聞く。まだ分からないって。
10時前くらいに決まるのだとか。
とりあえず行ってみる。
 
ゲートは閉まっていた。
しかたがないので、ウルル一周に予定変更する。

確か全周で6キロくらい。
たいした距離ではないけど、ちょっと楽しい。
 
そこここに撮影禁止エリアがある。
アポリジ二の聖地だから撮影が禁止だとの事。
正直なところ、岩にしか見えなくて聖なる部分が分からなかった。
 
ウユニの周りは平原だけでなく起伏があって低い丘もあったりする。
遠くからは真っ平らに見えるのだけど、微妙な起伏が面白い。小さいけれど池のような水がある場所もあった。
 
原始人の壁画とかもある。どのくらい前のものだろうか。
よく褪せずに残っているものだと思いつつ、
まあ一生に一度しかこないだろうから、回れるだけ回ろうと思う。
いずれにしても、ここもWild Placeである。

その午後に、風の谷へ向かう。
〇〇さんの滞在は2日、予定が詰まっている。まだ体力あるからつき合う事にする。とりあえずスーパーに行って食べ物を買う。
ビジターセンターによったら虫除けのクリームを売っていたので買う。
午後1時のバスで風の谷へ。
バスでも熱い。
到着する。確かにナウシカで見たような風景。
山へ歩いていく。正確に言うと岩へ歩いていく。
これもまた、大きい。
岩に近づいていくと、蝿がブンブンやってくる。大量に。
ガイドブックによると、バイ菌は持っていないらしい。にしてもデカい。日本の蝿の倍くらいあるんじゃないかな。
たぶん、年中乾燥していて、死なない蝿は大きくなるのだろうね。
 
温度も熱い。でも乾燥しているのでベタつかない。
なんだか干涸びていく感じ。
アポリジ二の大地、絶対住みたくない。2時間ほど歩いてハイキングコースを回る。どこも蝿だらけ。ブンブンブンブンうるさい。
ここもあえてまた来る事はないと思った。
 
夕方ロッジに戻ると部屋には女の子がいた。
スイス人との事。たっぷり目の女の子で唇にTatooの子。シドニーからレンタカーで砂漠を縦断してる。一人旅、かなりタフな感じ。何となく気が合う。
胸元にもTatoo。なんて書いてあるの?って聞いた。忘れちゃったけど、「ぶっ殺す」みたいな意味だそう。
ぶっ殺されたくないので口説きはしない。
とはいえ話していて何となく気が合う。
彼女はワイルドな名物男の足跡のような旅をしていた。
砂漠の真ん中で、一人で金を掘ってた人の家とか。
 
スイスのパンク女のワイルドオーストラリア。
クロコダイルダンディみたいな男が好きなんだろうね。

夕方に〇〇さんとスーパーへ。ステーキの分厚い肉がかなり安く売ってた。
カンガルー肉も売ってた。 
今夜はガツんと食いたいね、という話になった。
野菜炒めと500グラムの肉を二人とも買う。セルフキッチンにあった塩と胡椒。誰かが置いていったBBQソースを混ぜて適当に作る。
旨いとか不味いとかでなく満足。