平気で「気がつかない」ふりをする人たち

いつも日本に帰ってくると気になる事の一つが人の行動。
日本特有なのは、電車の中で化粧をする人。
年寄りが立っていて気がついているにも関わらず、スマホに目をやり、気がつかないフリをする人。
込んでいる通りで、目を逸らしながら道を譲らない人。
空いている席に座るときにちょっと足が触れただけで、怒った態度を取る人。
 
色々いるもんだと思う。
色々いるものだけど、その人たちは病んでいる。
精神的に病んでいても、外観では見えない。
 
この前、西武新宿駅で隣り合わせて座っていた人は、帰宅時の満員電車でマックを食べながら、携帯で漫画を読んでいる人だった。
 満員電車でマックを食べれば、ポテトの匂いとか広がるので、見ていない人まで気がつく。
 
この人たちに共通しているのは、他人と目を合わせない事。
それによって、「周りの事に気がつきません」オーラを出している事だと思う。
その心理構造は、「気がつかなかったので、悪意はない」という事だと思う。
 
でも、こんな事に気がつかなかったら、知能障害の可能性もある。
実際に軽い知能障害なのかも知れない。日本において知能障害者が増えている社会環境の問題なのかもしれない。
 
彼女の凄いと思ったのは、彼女が発する周囲へのシャットアウト感。
「私は気がついていない」オーラ。
一心不乱に右指はマックのポテトへ。
左の指は携帯の漫画をめくるボタンへ集中している。
 
その一心不乱さを見て、どんな境遇が心配になった。
たぶん、家に帰っても落ち着ける場所はないじゃないか、とか。
ご飯をちゃんと食べられてないのじゃないか、とか。
 
親の顔が見たいという話になっていく。