平気で気がつかないふりをする人たち3

電車で隣に人が座ると、肘で自分のエリアを主張する人に出会った。
ここは、俺の場所という事なのだろう。
 
乗客は普通、電車の中に一時的に座っているだけである。
単に電車の会社の公共の椅子に座っているだけに過ぎない。
そんな事は、陣地を主張している、おじさんだって理解しているはずなのだけど。
 
それでも、いい大人が自分の場所を主張するのは何故だろうか。

一つ思うのは、日本は僅差の競争にいつも晒されているからではないかと思う。
そして僅差の競争は結局勝ち負けがはっきりしないから、延々と競争が続いてしまうのではないかと思う。
 
以前、なにかと写真に関して批判してくるカメラマンがいた。競争心なのだろうけど、非常にうざったい人だった。どうすれば、絡んでこないかは分かっていた。
圧倒的な差を、客観的につければいい。
それもあって、その年に大手のギャラリー3カ所で立て続けに写真展を開催した。
彼は連絡してこなくなった。
 
ちまちました差で優劣を決めようとする世界に生きていれば、性格が悪くなる。
夢を見るスケールも小さくなってしまう。
 
もし、今住んでいる環境がチマチマしていると感じたら、日本の外をに出てみるくらいで良いともう。
それ自体は簡単な事である。難しく考えると動けなくなるだけだ。