タジンは黄色く、ベルベル音楽は風を感じる

saitoon2006-04-23

タジン初体験。
 
薄い平底の陶器の鍋、皿といったほうがいい。
円錐のような蓋。一番高い、頂点の真ん中に穴が開いている。
見た目はカレー色。だけどほとんど辛くない。
香辛料は、いっぱい使っている。
これが主張は強くないんだけど、旨かった。
材料はじゃが芋に人参、たまねぎ、鶏肉か羊肉
これをはじめにオリーブオイルで焼いて、その後に茹煮る。基本的な味付けは塩で、後は香辛料。
日本人に合う。
 
料理人?は、ギターを持ってきた。
ベルベル音楽を聞かせてやるとの事。
言葉で説明は出来ないけど、フラメンコをもっと落ち着かせたような音を出した。
 
テレビの世界の旅とかの番組で流れる感じの音楽。正直テレビ見ててピンとも来なかった。
だけど、マラケッシュで、生の音を聞いていると曲が理解できる。
 
自然環境を変えるほどの産業なんて持ったことがない国だと思う。
あくまで感じたことだけど、モロカンは自然と人間と比べたら、自然のほうが上だと思っている気がする。
その自然の中で、栄えたり、餓えたり、恋人が出来たり、知り合いが死んだりしている。
思い通りになることが少ない。人生、そんなもんだ…
そんなことを歌っている気がした。
 
写真を撮ってくれという。
彼の名前は、アルビ。
本来はミュージシャンだそうだ。
以前は、観光ホテルで演奏していたそうだが、仕事がないから何でもやっていると言っていた。
 
彼は22歳だと言った。